いよいよ後編です…!
本当に終わってしまうんだなあ、終わってほしくなかったなあ…。楽しみなのにいつまでも続きを見たくない、でもやっぱり見たいから頑張って進めます。
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目次
<固い決意>
「ですが、わたくしは最後まで見届けますわ。主人公が切り拓いた道の終着点を……王座を競い合ったライバルとして。同盟を結んだ友として。そして……運命を変える術を持たぬ、一人の人間として」
「俺たちには、世界をどうこうできるだけの力はない。ただ、目の前のことから目を背けずに見守ることしかできねえ」
ルシールさんもジェイクも、これ言うの勇気必要だよなあ…自分にはなにもできなかった、運命を変える力はないって認めるのは簡単にできることじゃないと思う。散々迷って、たくさん苦しんで、でも最後には堂々と言えるくらい二人とも様々な出来事を通して強くなったんだよな。運命を変える力はなくても、あなたたちがいてくれたから掴めた未来。あなたたちがいてくれてよかった、最後まで一緒にいてくれて嬉しいです。ありがとう。
「……ははっ知らねえ間に、随分と大きくなりやがって」
「今のお前と俺の関係のまま、昔に戻れたら……俺たちの世界は、何か違う未来に辿り着いていたかもしれねえな」
ナータンがさ~~~兄の目線で弟を見てるのめっっっちゃいい。こんな風に彼の顔を見て向き合うのはきっと初めてだったんだろうな。今の関係のまま昔に戻れたらは私もすごく感じていたことだったからナータンの口から出るとじんとくるよね…。でもそれは、叶わぬ夢なんだ……もしもが叶わなかったからこそ、尊いもの。ここにも地獄で生まれた絆はあったんだよなあ。この二人は地獄で出会わなければ、あいつに出会って変わったナータンと主人公たちと出会って変わったジェイクでなければ永遠に和解はできなかったんだと思う。兄弟の会話もっと見たかった…………。
<基底心核レメゲトン>
あたしもこわいよ、って言ったアウトテートに「あなたに限っては、恐れと言うよりは――高揚、でしょう」ってハルパクスさんが返したの、私はあなたのことわかってるんですからねって感じでかわいい。何も言わず一人で抱え込むことを決めたアウトテートさんメンタル強いよな。
アスタロトの手が、優しくあなたの背に触れる。
アスタロト………………最後に背中押してくれるのはやっぱり彼女なんだな。みんなの温もりと一緒に。
<回想:「 」>
回想:「 」でまさか……???!!! って思ったけどやっぱりあいつだった……!!!!!
ここにきてあいつの回想が入るの胸熱 あいつもナータンを取り戻したくて必死だったんだよなあ…。彼が自らを石に変えちゃったの、相当しんどかったんだな。こうしてあいつの描写が入ると朧気だった人が身近になっていく。ゴエティアクロスのことを考えるとそうなるだろうな、とは思ってたけどやっばり最後まであいつは登場しなかったかー。
「魔王は悲痛な顔をしてこぶしを握り締めていた」アスタロト………………失意の底にいた人が希望を灯したのを目の前で見たのに自分の手で打ち砕かなければならなかったの、地獄すぎない?アスタロトが引きずるわけだよ…
でも最後にかつての王たちの姿を見せてくれるの最高だな…………
<レメゲトン>
ソロモンの見た目がなかなかきもちわるかった
あと私この暗闇ギミック出てくる度に言っちゃうけどこれきらいなんですよ!!!! 一回ならいいけど何度も挑んだから地味なストレスが溜まった。ラストの演出的には素敵だけども! 一回で倒せなかった私が弱いんですけども!
ソロモンの意思が思った以上に残ってたーーー!!!!??? クロスのこと考えるとあいつと同様に濁されるかもしれないって思ってた!!! うれしい!!
「――……ワたシが、救ウ」「稀ダいノ、マ導し、そノタメニ生マれタ――」
一瞬神に対抗するために人間が作り出した人工的な生物とか? って考えたけど、多分普通に考えて自分がやらなければならないって重圧が強かったんだろうな。力を持って生まれた者、人の上に立つ者として、世界を救える可能性があるのはソロモン王しかいないのを本人もわかってたぽい。彼が立ち上がらなければ世界は即滅びるだけだったんだろうな。でもそのために生まれた、ってそこに己の価値を見出すのなんか胸が苦しくなるな。ひとりで全てを背負い続けて一瞬も気を抜けなかっただろう彼の生き方はきっと息苦しかったんじゃなかろうか。彼と同一世界のゴエティアクロス主人公にとってのクロウやリガルのように、彼が心から信頼できる人はいてくれたんだろうか。
<新たな核は>
テウルギアはここまできて隠し事するのはやめなさいね!!!!!!!!!!!!
でもそうだね………ここまできても洗いざらい話すことはできなかったのか…………不器用さん…………
<稀代の魔導師>
「お前たちの世界を滅ぼした、私が憎いか?」
「――私も、憎い。私の世界を侵略した、下劣な神々が」
うん…………。私がソロモンを憎み切れなかったのは、ソロモンも理不尽に自らの世界を滅ぼされてやりきれなくて、他の何を犠牲にしてでも大切なものを取り戻したかったからなんだよね。やり方はひどかったけども、褒められたことじゃなかったけども。でも彼は、神を許せなかった。憎かった。失ってしまった世界を、もう一度見たかった。地獄に堕ちてでも諦めることは、できなかった。「私も、憎い」という一文を読んで、神に抗おうとしたソロモンという人間がいたのだとすとんと胸に落ちました。今は人間ですらなくなってしまった、一人の男。偉大なる王。
<彼女の声>
「彼女の声」はさあ………………ひとりしかいないじゃん………もうタイトルでよかったまた会えたんだってなるじゃん……。
「他の世界から力を奪うような卑劣な鬼になろうとも、自分たちの世界を救いたいという願いは、覚悟を決めた人間でなければ抱けないわ」
この言葉凄くいいなあって思った。消滅して俯瞰できるようになったクラウラがソロモンのやったことを一方的に咎めるではなく、擁護するでもなく、覚悟なしにはできないことって彼の人生を正面から受け止めたのとても素敵な答えだと思う。でも「くだらない」って吐き捨てたメタティアクスの気持ちも凄くわかる。当事者からしたらたまったもんじゃないしな。
<彼女の断片>
「私はあなたを玉座へ辿り着かせることに執着して、テウルギアのように世界の構造に疑問を持ちレンのように考えを改めることもなかったわ」
そうなんだよね……クラウラだけが消滅したのはつらかったけど、彼女だけが変わろうとしなかったから変えようとした未来にいないのは必然なんだよなって。でもクラウラと一緒にいたかったの、また会えてうれしいけど!!!!! でも…………クラウラ…………守ってくれてありがとう。
ここで加護使うのさいっっっっこうでは…………????????? 最高すぎるでしょ………………最高ポイント+10000点。お守りにもならないかもしれないけど、って言って各々の好意で渡してくれていた力ですよ。
消えてしまったかつての仲間が守ってくれて、魔王達の加護で回復する。これまでの全員の想いが繋がった、最高の流れだと思う。
<レメゲトン・ソロモニア>
「きっと、何も間違っていないんだ。君たち人間も、僕達も、魔神も――なにかの犠牲の上に立っている」
みんな大切なものを守りたくて、奪われるのは我慢ならなくて。そのためになにかを犠牲にした。きっと誰も間違ってはないんだよな、って、私もずっとそう思ってて。物語の中で出された答えと一致したの最高最高だな………。一致したのもだし、ソロモンのやったことについて何かしらの感情を乗せた上で彼らの答えを出して欲しかったから、最後になる物語の中できちんと見られたことが嬉しい。
ソロモンがやろうとしたことも間違っていない、けれど納得はできない。このままにはできない。だから、戦う。ラスボス戦が耐久戦だったのは肩透かし食った方もいらっしゃるだろうな…とは思うんですが、個人的には好き。フルボッコじゃなかったのはソロモンも悪ではなかったってことなんだろうなと。
「私の世界を誰が救うのか」「何故奪われなければならなかった」「何故お前が壊す?」胸の内を出し切った彼が最後弱体化したのは、もう抵抗せず運命を受け入れたってことなのかなって。
お前は間違ってる! って答えだったとしてもそれが「ゴエティア -千の魔神と無限の塔-」という物語の中での答えなら私は受け入れたと思うけど(多分そうはならないだろうなと安心感はあった)、ソロモンに同情的だったのもあって彼をぼこぼこにしなかったのは嬉しかった。でもソロモンのやったことが非道すぎて彼が作り出したこの世界で生きるしかなかった彼らが赦すのはなんか違うよな…とも思ってたので、本当に最高最高最高の見たいなと想像してたラストの上をいって最高です。このあたりから最高ゲージが常に満タンで涙腺がやばめです。
<悲願と執念>
「――殺したも同然だ、なんて言うつもり?」「それは違うだろ……お前だってわかってるはずだぜ、ソロモン」「あなたは……心の何処かで待っていたのではありませんか。誰かがあなたの「戦い」を止めに入ることを」
ソロモン…………。「世界を救うために生まれた」「叶わぬと知っていても私がやらなければならない」って想いが相当強かったから、彼はどうしても立ち止まるわけにはいかなかったんだよな。だって立ち止まるのは自分の世界を諦めるってことで、救えなかった命がその手から零れ落ちるってことだから……。彼に期待して命を託した人たちの想いを裏切ることになるから。でも、心のどこかでもうやめたかった。止めてくれる人がほしかった。これを彼の手によって力を込められた古の魔王が言うの最高じゃないですか??? 魔王勢が同じことを言っても同じ説得力は生まれないと思う。
「お前の世界に生き、明日を望んだ者たちにとっては世界を救わんとするお前はまさしく救世主そのものであっただろう」
ゴエティアクロスのソロモンはそうだもんな……。この世界においてのソロモンは地獄の主だったけれど、でも、彼は間違いなく救世主だった。人々の希望だった。
<闇の中に佇むものは>
テウルギアのばかーーー!!!!! バエルが「…………オヌシ。本当に、本当に……愚かじゃ。まるで幼子のようじゃのう。呆れて言葉も出てこぬわ」って歯に衣着せず言ったの超好き。彼に殺されかけた魔王勢が「は? なにいってんの? 失礼でしょ!」って反論してるの超好き。
<託されし役目>
夢妄レンちゃんのストーリーはifではなく正史ルートだったんですね。テウルギアが世界の心核に、空白になる観測者にはレンが。彼らが生きた証と取り戻した世界が再生していく姿を記録し続ける。全ての結末を見届ける。テウルギアにはティアが、レンにはクラウラがいる。表現するならハッピーエンド。けれど少し物悲しさも残す、彼らの選択の果て。そして始まり。
永遠の別れになる前、レンが「ティア」に声をかけて「候補者」だと言ってくれたのすごく嬉しいな。僅かな時間でも、造られたものであっても、ティアも候補者だったから。レンがずっとずっと覚えていてくれるの、嬉しい。
<いつかまた>
既に死んだ身ではあるとはいえ、死ぬのを待つだけってこわいよなあ……。でも恐怖だけじゃなくて穏やかに話せるのは、一人じゃないからなんだよね。ルシール、ジェイク、ナータンが願う「夢のような最高の世界」がそんな風になれたらいいな、って。来世でなれるかもしれないって、希望を持てて素敵だなあ。
<そして、暗闇へ>
もしかしたら彼女達とは二度と会えないかもしれない。世界は交わらないかもしれない。でも、寂しいばかりの別れじゃない。あなたのことは絶対に忘れない。別れの挨拶が切なくて、美しくて、四年半で築いた絆が感じられて、込み上げてくる涙を我慢するなんて無理だった。終わってしまうんだなって、これで本当の終わりなんだなって。終わってほしくないけれど、でも、この物語を見届けられたことは最高に幸福な体験。彼らの選択を最後まで見られたこと、ほんとうによかった。
最後の暗闇の中で声をかけてくるのがアスタロトなの、最高最高最高最高すぎる。最高ポイントさらに+10000点。
アスタロトが話す内容は予想はついてたんだけどさ、実際に彼女の本心を聞くとさ、涙腺しぬじゃないですか??????? べっしょべしょだよ!!!!!!! 最後にありがとうってくるのもわかってたけどでもそれで締めるんだね…!!!!
さみしいな、さみしい。さみしいけど、残酷でやさしくて綺麗な物語だった…………。
でさ~~~~~~!!!? ボロ泣きしてるのにラストミッションこれなのずるくないですか?????!!!! いやもうそんな最高の締め方ある!!!!!? 最高ポイント言葉にもできないよ!!! 無限にボタン押しちゃう。どこで終わるんだろう、って思ってるプレイヤーにミッション名で「ラストだよ」って知らせてくるの上手すぎません????? アピリッツさんの、ライターさんの、そしてこれまで進んできたプレイヤーへの愛が詰まったこれ以上ない最高のラストミッション。
<夢の淵より書は語る>
レンちゃんかわゆい…………。あのイベントでおーさまにまた会えたの、本当に本当にひとときの奇跡で、すごく嬉しかったんだろうな…。小さな石並べて戦いの記録を再現するの、最高に健気で最高すぎない? 最後に転生した彼らの姿を一切映さずにレンの口から語るだけに留めたのすごく好みだな~~~。みんな、どこかで出会えてるといいな。
― ゴエティア -千の魔神と無限の塔- ―
完
おつかれさまでした………………!!!!!!!!! ありがとうございました!!!!!
はーーーーーー……終わってしまった……。大満足です…………。
終わってしまった時ほんとに何も言葉にならなくて、しばらくの間ずっと余韻を噛みしめてました。素敵な物語だったなあ。勢いでがっと吐き出したので、落ち着いたら整理したい。
今でこそ熱心に読み込んでますが、読むには読んではいてもさらりと流してた時期があるんですよね。正直その、みんなして回りくどくて……。完結したときにまとめて読んだ方がいいだろうなと思って。でも絶対読みたかったから、二回目に離れたときも必ず戻るつもりでいました。嫌になる前に離れて落ち着いた頃に戻ってたのしー!!! って純粋な気持ちで最後に遊べたの本当によかったな。あの時の自分の決断を褒めてあげよう。大丈夫、最高の物語が待ってるよ。
「夢の淵より書は語る」
イベントを読んでなくても話わかるようになってたし、知っているプレイヤーにはさらに美味しいっていう作り自体は好みだけれど、途中で始めた方が「夢の淵より書は語る」を読む手段がないから復刻してほしいなあ。知ってるのと知らないのとでは感動が段違いじゃないですか????!
ってことで読み返しました。
「おはよう、レン」「また会ったね、レン」
当時イベントとして読んだ時も大好きな選択肢だったけれど、本編読んでから読むと最高最高最高すぎませんか…!!!!!!!? えっっっ最高か??????!(IQ3)
おはよう、また会ったね、ってすごく感情移入してしまう。1つのイベントとしても素敵なお話だったものが、本編読んでから読み直すと何でレンが観測者になってるのかわかってまた見方が変わって好き度が限界突破していくのすごい。いやもうライターさんは天才ですか???????
「私たちの選択が正しかったのかは、未だに分かりません。けれど、今の私にこのような奇跡が舞い降りたのだということは――きっと、間違っていなかったのだと思います」「離れていても、ずっと傍にいます。あなたが私を忘れても、私があなたを忘れることはない」
イベント→本編だとレンが観測者になるような選択をしたんだなって先を想像できる話で、本編→イベントだと本編の続きみたいに読める作りめちゃくちゃ上手い。やっぱり復刻してください!!!!! これを読めないのはもったいないよ…!!!!!
▽以下は少しゴエティアクロスの方の話
稀代の魔導師、英雄ソロモンを以てしても倒せなかった神をどうやって倒すんだ…????現状無理ゲーでは?
ゴエティアクロスで敗北したソロモン
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ゴエティア本家で基底世界を作り上げる
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ゴエティアクロスで敗北ルートの主人公が地獄に堕ちる(if)
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ゴエティア本家でソロモンが勝利(if)
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ゴエティアクロスに基底世界の力を注いで全滅からの再戦
みたいな感じになるんだろうか…。ゴエティアクロスの方の力だけでは勝てそうにないんだけども。というか最初から戦力差が大きすぎて。
本家は綺麗にまとまったけども後続のゴエティアクロスの方はどうなるんでしょうね。楽しみにしながらゴエティアクロスの方も進めます。
お疲れ様でした、ありがとうございました!
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