RE:オーバーエクリプス-1-6~1-10

思った以上にSSが多かったので、前編後編に分けて記事を書きます。
前編はこっち。▹オバエクリスタート1-5まで

<1-6>

突如苦しそうに咳込むサルガス。サルガスが身に着けているマスクはホシスナ除去のために自分で作ったもので、急いで作ったために部品が足りずバッテリーも少ない。高濃度のホシスナだと完全には防げなかった、とのこと。
堕品からマナバッテリーを回収して修理することになりました。
口数も少なく、厳格そうなリゲルさんが「本来浄化した堕品はヘルシャフトに提出する必要があるが今回は人命優先だ」って柔軟性もあるのめっちゃよくないですか? 理想の先輩だ…。
「リゲルの判断が間違っていたとは言わないけど、これからは事前に報告・相談するようにね」って注意するカロンさんもいい上司よな。


サルガスとは違い、余裕そうな主人公ちゃん。ご両親が凄い浄化者で本人も才能を秘めてる空気が漂っていますねえ!

<1-7>

ホシビト化した大量のゴブリンの討伐~~。
場所は「残された女神像」周辺だそうです。


討伐したゴーレムの下から出てきた見慣れない堕品。
クレバスもないのに、と不思議がる主人公ちゃんに魔物が堕品を持ち帰るのはそう珍しいことではない、とリゲルさんが言いますが、ホシスナ濃度の高いそれは魔物が持ち帰ってきたものなんですかね~~~!?
(スマホシーバー、堕蟲、ホシスナ、こんな謎の物体まで……クレバスって、一体なんなの……)と興味を持つ主人公ちゃん。

<1-8>

クレバスの先にあるというホシの世界はどんな場所なんだろう、と気になって仕方ない主人公ちゃん。


カロンさんの代わりに報告を受けた見慣れない少女はヘルシャフト長でした。
わっかいな~~~!!!? この人がヘルシャフトを作ったのならそれなりのお歳だと思うんですが。
絵柄の問題なのか時間が止まってるのか気になるところですね。
自分の名前を知ってもらっていることに嬉しそうながらも、理由が「英雄の子孫だから」だったことに思うところがありそうなリゲルさん。

リゲルさんの妹、メイサちゃんも最近浄化者になったばかり。その彼女から任務の報告がないので、浄化ついでに様子を見に行くことになります。

「……何もないと良いが」の一言で妹のこと心配してるのがわかるじゃん……。
もういっぱい好きですが!!!!????
(動画から拾ったら画質ひどいな……)

<1-9>


リゲルさんの妹、メイサちゃんの登場~~~!!!! Kawaii!!!!!
メイサちゃんの下半身気になってたんだけどタイツだったのか~~!!!

リゲルさんとメイサちゃんが……会話してる……(泣)
お兄ちゃんのこと大好きで、教育係になってほしかったのかわいすぎるじゃん……。何でこんな新人に!? って嫉妬しながらもちゃんとお礼は言うのいい子じゃん……。
わたしは……良質な仲の良い兄妹がたくさん見られることを期待してたんですよ……。

リゲルさん゛ん゛ん゛ってなってるんだけどこんな調子で問題のシーンプレイできるんですか??
さよならを言う練習はしたくないが!????

<1-10>

「クレバスのこと、ホシのこともっと教えてください」と申し出る主人公ちゃんにメイサちゃん。
教えてほしいなら実力を示してほしい、とゴブリンの長の浄化を命じられます。
試される展開が今後も続くのがあんまり好きじゃないんだよな……。突っ走りがちで未熟なあなたに教えるのはまだ早い、って心配してくれてるのはわかるんですが「浄化者として浄化する対象が何なのかを把握しておく必要がある」ってメイサちゃんの言葉は最もだと思うんだよなあ。
はぐらかしていい方向にいく未来が見えない。

LV5で挑んだら負けました。ちゃんと育成しましょう。
無事に(無事に?)任務を終えた二人ではあるものの、やはりまだ未熟だと真実を教えてくれません。
当然二人は食い下がり、メイサちゃんはメメントモリをもう起こしたくないと零します。
その言葉に反応したヘルシャフト長。メメモントモリは防ぐことができると語ります。なぜなら。

(一回目読んだときも)知ってた。OPで一人の女性が剣突き立ててたしね……。

ここで1-10が終了。闘技場/訓練所/実績/デュエルが解放されます。
ということで、ここまでがチュートリアルっぽい。

<まとめ>

こんなに最初から説明あったんだ~!? とか伏線っぽい! とか一人で盛り上がりながら読むのは思いのほか楽しいです。
ダッシュブレイクのおかげで緊急任務がさくさくになってるのも良き。今のイベントで黒雨産の箱が入手できるのも大きいな~。攻撃+91なんて序盤においてかなり大きな数字ですよ。
気になるのはやることが単調なことかな……。あとずっと気になってるのが、ガチャ演出もうちょっと……もうちょっと華やかにならないですかね……!!!?(精一杯のオブラート)
ちなみにここまででジェム2,380。10連くらいできてもよさそうな。

手をかけられないから浄化力の回復スピードは気にならないかな~。

オバエクリスタート 1-1~1-5まで

ストーリーの読み返し機能がほしい~~~!!! と思いつつ、やり直した方が早いな! と新しく始めることにしました。
メインアカウントもお薬やレイドチケット溜まってきてるのに正気か? 
正気じゃないけど設定が曖昧なまま二次小説書くのは自分が許せなかったんですよ……。
動画とSSを撮りながら、ちまちま進めていこうと思います。

最新ストーリーまで進めてる浄化者が振り返りながら読むので、最新ストーリーまでのネタバレを含みます。

<op~1-1>


OPが既に懐かしい。

惑星ホロスの歴史。それは、人々と「ホシスナ」の戦いの歴史であった。
まだ人が星を詠み、祭祀を執り行っていた時代に、突如として、空間の裂け目が出現した。
空間の裂け目は、汚染物質「ホシスナ」を蔓延させ、不治の病「ホシスナ症候群」は瞬く間に広まった。
人類は長きにわたってようやく一つの対抗手段を生み出した。――汚染物質「ホシスナ」を浄化する「浄化者」である。
しかし、十数年前に発生した大災厄「メメントモリ」は――巨大な空間の裂け目を生み出し、これまでにない甚大な被害をもたらした。
人々は新たな対策を講じなければならなかった。
それが浄化者を育成し、統率する機関――通称「ヘルシャフト」であった。
そして――一人の娘がヘルシャフトから旅立ち、浄化者としての道を歩み始めようとしていた。
たとえ茨の道だとしても、今はすべてが輝きに満ちていた。
(OP)

星を詠んでた時代があるから登場人物たちが星の名前なのね。
カロンさんがヘルシャフトができる前から浄化者だったって言ってたから歴史浅いのかなーと思ってたんですけど、最初にメメントモリ後にできたって言ってたわ……。まだ十数年なのか。この「十数年」って主人公の歳と同じじゃないかって思いますがどうでしょうね。

ここから怒涛の用語説明が入ります。多い。
パルスのファルシのルシがパージでコクーンじゃん!!!!!


読み返し機能や用語集のないゲームでこれはなかなかキツイ。
最新ストーリーまで進めてても堕品とか確かこういう設定だったはず……ってあやふやなまま読んでました。
ヘルシャフトマークの6つの星は月影/真聖/悪華/終末/緊縛/獣夜の6つのエトランゼを指してるんですかね。
砂時計なのが意味深ですね。メメントモリは一人の人間が引き起こしてしまったことで、関係者は相当悔やんだでしょうから、「どんなに悔やんでも時は戻らない」という戒めとかでしょうか。


リゲルさんも……戻ってこないんですよ……。
いやでもこの世界のリゲルさんはまだ生きてるから!!!! いっぱいお話してくれるから!!!!
「プロキオンはともかく、アルゴルは約束に遅れる奴ではない」って言ってて笑いました。プロキオンは約束に遅れる奴だと思われてるのね。過去にも遅刻したことがあったのか、あいつならやりかねないのか。
「一回も遅れたことねーだろ!」とか突っ込んでてくれませんか? 見たいです。

<1-2>

用語説明はまだまだ続くぞ!


もうちょっと手加減してもらえませんか?? お願いします!!!
キーパーとかすっかり忘れちゃってたな。もうこの時点で自分の記憶力のなさが露呈してしまっている。
浄化のssは別記事にまとめた方がわかりすいかな〜。

ところで事前登録特典がなくなってるから、ガチャ回せるのって一日一回無料召喚のみなんですね。モードの子は当然ながら契約できないから回せるガチャも限られるっていう……。
3000ジェム溜まるのいつになるかな?

<1-3>


ボス前には弱点を教えてくれます。親切! なんだけど、ここでしか言ってくれないのがちょっと困るんだよな……。ゴエクロみたいにいつでも確認できるとか、式姫の庭みたいに戦闘中常に表示されるとかあると嬉しい。もしくは図鑑とか。

ピュンッって移動するやつ。ゲートが各地に飛べるのとは異なり、こちらは特定地点にしか飛べない。

<1-4>



最新ストーリーでも「近々来る」と触れられているエクリプス。
エクリプスが起きると空から堕蟲が降ってくるらしい。怖っっっきもちわるっっっ!!!
ティザームービーで上から降ってきてるのが多分そうですね。たいていは空から落ちてきた衝撃で即死するとのことですが、かなり大きいっぽいし押しつぶされたりしてそうだな~~。
「ヒカリが黒く染まるときセカイは絶望する」は一か月に一度くると考えると頻度高いな……。


1-4のラストで3人のうち誰かと契約できるようになります。
メインアカウントではテグミンちゃんと契約してましたが、今回はデネボラさんと契約。後にポラリスさんと契約しようと思っています。
テグミンちゃんのスキルツリーにサークルリジェネがあればなあ……。でもモードはモード前の子を所持しているのが条件なので、最終的には三人とも契約することになるかも。


戦闘終了後に武器ぽいっと投げるのちょっと笑った。そこまでしてもポーズとってくれるのかわいいね。
でも武器の扱いはほんとにそれでいいんですか?

<1~5>


OPでも出てきている「メメントモリ」memento moriはラテン語で、「いつか必ず訪れる死を忘れるな」
マークに砂時計を入れているヘルシャフトがつけた名前でしょうから意味深ですね。
「時は戻らない」「いつか必ず訪れる死を忘れるな」
メメントモリを引き起こしてしまった一人の女性に充てたメッセージでもあり、二度と彼女と同じことを起こさないようにって戒めかなあ。
メメントモリを起こした理由私が思ってるのと全然違う可能性あるけど!

1-10まで突っ走るつもりでしたが、SSの枚数が多くなってきたので前編/後編で区切ります。
後編▹RE:オーバーエクリプス1~10まで

枝と辿るかもしれなかった世界の話

ゴエクロ世界はループしているでは少し話が逸れるため触れませんでしたが、枝/辿るかもしれなかった世界の話は前作ゴエティア-千の魔神と無限の塔-でも出てきています。

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-

レン「主人公様が召喚されたこの世界は 既に滅びを迎えようとしています。中央に1本の塔がある世界。それが元ある姿でした。塔には世界を統べる王が君臨し、王の力により世界に命の流れが生まれていたのです」
レン「ですが、王は姿を消しました。そして王が姿を消すと同時に、この世界は滅びに向かって歩み始めたのです。王が姿を消すだけで滅びに向かう理由は簡単です。この世界の熱量は、塔が他の世界にまで枝を伸ばし、少しずつ分けて貰う形で得られていました。葉より熱を得て根に返す。いわゆる樹木とは全く別の形ではありますが、そうして世界を維持していたのです。塔が導く階層世界「塔界」主人公様の世界もその一つかもしれません。塔界からの供給が断たれているのが現状です」
レン「話が長くなってしまいました。主人公様は世界を救うため、「新たな王」となって頂くために召喚されました。王の候補者にも塔を産み、枝を伸ばす力はあります。塔は持ち主の力に応じてその枝を広げ、新たな塔界へと導かれるでしょう」
(基底部 目覚めた先に)

ナータン「塔が貫くのは、いくつもの世界。辿るかも知れなかった可能性を内包した世界だ。この概念はあいつから聞いたものだけどな。まるで物語のようだ、と笑っていたよ。元の世界では溢れている空想だと。俺もそのときは笑った。だが、今なら理解できる。
 『いくつものお前やネイサンが存在する』この世界を見てな」
(第四塔界 ナータンの言葉 Ⅲ)

ナータン「ああ、変わったのは「第五塔界以降」だけだ。「第四塔界まで」と「第五塔界以降」は、違う塔だったんだろう。「第四塔界まで」は、あいつと、あいつの可能性である主人公が繰り返し続けた世界。ルールが壊れた「第五塔界以降」は可能性の繰り返しがない。必要ないからな。だから、繰り返さなかった場合の世界だ。「繰り返した場合の世界」と「繰り返さなかった場合の世界」がある。それぞれが真っ二つになってくっついたってことだ」
アスタロト「……お前が夢想家だとは思わなかったぞ、ナータン」
ナータン「昔あいつが言っていたことを思い出してね。少し考えてみたんだ」
(第五塔界 未知の世界)

ゴエティアクロス

クロウ「我々には空間の歪みが見えません。グレモリ様にはどのように見えているのですか」
グレモリ「うーん、そうねー。難しい質問だけど、あえて例えるなら木の枝かしら」
クロウ「枝……ですか?」
グレモリ「ええ。今私は、ベルちゃんと話した空間の狭間まで伸びている枝を辿っているの」
リガル「なんだよ、その言い方だと枝っていうのは何本もあるみたいじゃねーか」
グレモリ「その通りよ。空間から空間に繋ぐ木の枝は複雑に重なりながら伸びているの。今私たちのいる世界が木の幹だとすれば、ベルちゃんがいる場所はその幹から伸びた枝のひとつでしかない。木はたくさん枝を伸ばすでしょう? だからここから沢山の枝が伸びている」
グレモリ「この世界が辿る可能性のある未来。この世界が辿るかもしれなかった過去。もしかするとこの世界とは限らないわね。でもね、その辿った先の世界もそこから枝が伸びている場合もあるの。だからさっきこの世界が木の幹と例えたけれど、もしかするとどこかの木の幹の枝の一部なのかもしれない」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

ゴエクロ世界はループしている

世界はループしている?

この世界がループしているのは、序盤で示唆されていました。
初出は1章6部4節です。

「終わった世界を、また始めるために」主人公の決意の後に場面転換し、髪が黒いエル(以降、黒エル)が語り始めます。

エル?「……」
エル?「……やはり、こうなってしまうのか。神に抗う者よ」
エル?「私は……知っている。滅びの輪廻を知っている」
エル?「この先は、あなたが選択した並行世界」
エル?「あなたは4度枝<<ルート>>を繰り返した。そして――私はその結果を知っている」
エル?「でも、私に語る資格はない。私はあなたを止めることができなかったのだから……」
エル?「だから言わない。あなたは自分で思い出さなければならない」
エル?「あなた自身で見極めなくてはならない。4つの枝から伸びる先端が未来につながっているのかいないのかを……」
(1章6部4節)

「……やはり、こうなってしまうのか」本部が壊滅し、女神が連れ去られるのを彼女が見るのはこれが初めてではないことがわかります。
彼女の言葉通り、物語はこの後サタナエル・ベルゼブブ・サマエル・アザゼルの4ルートに分岐します。黒エルは全てのルートを観測してきた存在ということです。
黒エルの他にも、枝について触れられているシーンがあります。

クロウ「我々には空間の歪みが見えません。グレモリ様にはどのように見えているのですか」
グレモリ「うーん、そうねー。難しい質問だけど、あえて例えるなら木の枝かしら」
クロウ「枝……ですか?」
グレモリ「ええ。今私は、ベルちゃんと話した空間の狭間まで伸びている枝を辿っているの」
リガル「なんだよ、その言い方だと枝っていうのは何本もあるみたいじゃねーか」
グレモリ「その通りよ。空間から空間に繋ぐ木の枝は複雑に重なりながら伸びているの。今私たちのいる世界が木の幹だとすれば、ベルちゃんがいる場所はその幹から伸びた枝のひとつでしかない。木はたくさん枝を伸ばすでしょう? だからここから沢山の枝が伸びている」
グレモリ「この世界が辿る可能性のある未来。この世界が辿るかもしれなかった過去。もしかするとこの世界とは限らないわね。でもね、その辿った先の世界もそこから枝が伸びている場合もあるの。だからさっきこの世界が木の幹と例えたけれど、もしかするとどこかの木の幹の枝の一部なのかもしれない」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

世界を木に例えたグレモリの説明は、ベルゼブブルートが始まりではなく枝分かれした後の世界であることを仄めかしています。
沢山の枝が伸びているとも言っていることから、主人公が繰り返した4ルート以外にも無数の可能性が存在しているのが伺えますね。

序盤の黒エルの台詞、グレモリの例えで、ループしている世界の内の一つであると推測できます。
しかし黒エルは「並行世界」とも言っており、4ルートが同時進行だったのかどこかのルートの全滅後に他ルートが始まっていたのかまではこの時点では明らかになっていません。
何をトリガーにして繰り返しているのかも不明です。
判明したのは5部サタナエル4章5節です。

アドニアは、数々の歴史書や古文書、遺跡等を独自に研究し、人類の勝利への道筋を命懸けで探ってきた。そして、一つの結論を導き出した。それは、神に抗うための鍵とされてきた女神さえ信じることができないというものであり、この時アドニアは真の絶望を味わった。
(女神は、力だけであれば神にも届きうる。しかし、どれほどの力があろうと我々が勝利することはない。なぜなら……)
アドニアは確信していた。この世界は、何度も同じ「時」を繰り返している。恐らくは500年前の神への反乱から。(中略)

時が何度繰り返しても女神は反乱し、人類は滅ぼされる。幾度も人間たちに絶望を与えるのは創世神だけではなく人間を争いに巻き込む女神もなのだ。
(5部サタナエル4章5節)

死に際のアドニアの回想でこの世界が500年前から繰り返していることが確定しました。
何度繰り返しても人類は滅ぼされると言っていることから、トリガーは「この世界の滅亡」であると思われます。

もうひとつ、立てた仮説がある。肉体が滅んでも魂に記憶が刻まれている、あるいは刻まれている人間がいるというものだ。それは、時の繰り返しを知っているということであり、「時」が戻る度に戦いと絶望を味わい、魂は傷つけられていることになる。
アドニア(今生の命が尽きても、記憶を保ったまま初めから繰り返す……これほどの絶望が、あろうものか……)
これまで自分が歩んできた血塗られた道が正しいなどと、胸を張って主張することは到底できない。だが、アドニアは地上の希望であるソロモンの末裔、主人公を見出した。主人公の素振りを見るに、時の繰り返しを認知しているとは考えにくい。しかし、大魔導師の末裔ならば魂の謎を解き明かせるだろう。
そして、きっと「次」こそ、天と地が平定された、平和で光に満ちた世界が訪れるかもしれない。
(5部サタナエル4章5節)

世界はループしている

・この世界は500年前の神への反乱から繰り返している。
・サタナエルルート以前から何度も繰り返しており、サタナエルルートで人類が滅ぼされると500年前まで時が戻り次の世界が始まる。
・時の繰り返しが魂に刻まれ、知っている人間がいる。(アドニアは知らない)

これらの重要な情報が明かされました。
では、4ルートはどんな順番で繰り返しているのか? 時の繰り返しを知っている人間はいるのか? を考えていきたいと思います。

4ルートはどんな順番で繰り返しているのか

まずはメインストーリーの遷移画面を見てみましょう。

上から順番にサタナエル、ベルゼブブ、サマエル、アザゼルルートで並んでいます。これらはメインストーリーの更新順でもあり、サタナエル編が最初に更新されるようになっています。
最初に「この世界がループしている」と明かされるのもサタナエル編で、この枝が終われば次が始まると示されていることから、他3ルートはサタナエルルートの後だと推測できます。
裏付けるシーンがベルゼブブルートにあります。

あなたは夢を見ている。自分でもそれに気づいているが、現実と遜色のない鮮やかな光景だ。
今まで訪れた事のない城のような場所にあなたはいる。
そして、隣にいるのはベルゼブブとサマエルではなく、これから救いに行くはずのサタナエルの姿だった。

サタナエル「皆の者! しっかりしろ!」

サタナエルが凛と響く声で叱咤する。

サタナエル「我ら女神が必ずお前たちを古城の外へ導こう。辛いだろうが今は私たちを信じて耐えてくれ」

戦いに消耗した魔導師たちの顔つきが変わるのを、あなたは感じ取った。
そうだ、女神たちの言葉には力がある。人間の心を動かす力だ。それが女神が女神たる所以なのかもしれない。
この光景は経験したことのない出来事のはずだが、あなたはなぜだか初めて見た光景には思えなかった。

まるで、一度この光景を体験したかのように……
(4部ベルゼブブ編2章6節)

主人公が「まるで、一度この光景を体験したかのように……」と夢に見たのは、4部サタナエル1章5節での出来事です。
主人公はサタナエルルートの後にベルゼブブルートに入ったのがわかります。つまりサタナエルルートはバッドエンドです。
ベルゼブブルートで思い出すのがサタナエルルートのみであったということは、順番はサタナエル→ベルゼブブだと考えてよさそうです。
これはメインストーリーの並び/更新順も一致しますので、サタナエル→ベルゼブブ→サマエル→アザゼルの順で主人公は繰り返していったのではないでしょうか。
ただし外伝、忘却の奇譚ではサタナエル→アザゼル→サマエル→ベルゼブブでしたので、違っているかもしれません。

時の繰り返しを知っている人間はいるのか

サタナエル5部前編まで更新された現在、時の繰り返しを知っている人間はアドニア以外に出てきていません。
そのアドニアも魂に刻まれているのではなく、自力で答えに辿り着いています。

しかし、ベルゼブブルートにて「時の繰り返しを認知しているとは考えにくい」と言われていた主人公が以前のルートを夢に見ました。
他の人間も、夢で見るくらいはあるかもしれません。
可能性が見えるのが、グレモリに枝の説明をされた後のクロウの反応です。

クロウ「辿るかもしれなかった未来……過去……」
リガル「辿る「かも」しれなかった未来とか過去とかそんなのどうだっていいだろ。俺がいる場所が今なんだから」
グレモリ「ふふふ……! その通りよ! 今言ったこと決して忘れないで。それを忘れなければ私たちはこれからも戦っていけるわ」
リガル「あ? ああ」
クロウ「…………」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

グレモリが何を言っているのかわかっていないリガルに対し、クロウは考え込んでいます。
サタナエルルートでは対価が原因で寿命が短くなり、このまま死亡すると思われるクロウは、何かを覚えているのかもしれません。
記憶があったとしても、黙っている人間もいるでしょう。個人的には女神の前に姿を見せようとしない第一支部長チックがそうではないか、と思っています。

本編のみではなく、イベントでも気になる発言があります。
1周年記念イベント、追想なる試練の中でのエルです。

エル「本当はあの時、あなたの前に我慢できず現れたのは私の方なんです」

あの時というのは、あなたがエルと初めて出会った時のことだろう。しかし、我慢できずに現れた、というのは一体……?

エル「主人公様とクロウが魔導書の実体化を目指すと知った時に、以前より抱えていた想いが溢れ、自分を抑えられなくなっていたのです。……私は契約したあの日から、ずっと主人公様にお会いしたかった」
エル「本当は、あの時に課した試練も実体化の理由をつけるために行ったこと。本当なら、私たちが出会うのは――むぐっ!?」

エルがそこまで言いかけた所であなたは彼女の頬を軽くつねる。どんな事情があったかはわからないが――彼女に出会えたことで自分は強くなれたということと、そして、これからもずっと一緒にいて欲しいということを伝え、手を離した。
(一周年記念イベント 追想なる試練の中で)

エルが何を言おうとしたかは、主人公に遮られわかりません。文脈的に「本当なら、私たちが出会うのはもっと先になるはずだった」「別の場所だった」といったところではないでしょうか。
このエルは以前にも主人公に出会った記憶があるのです。
それを考えると、本編のエル≠追想なる試練の中にのエルだと思います。

誰が何のために繰り返しているのか? はまた後日考えたいと思っています。

オバエクのストーリーが面白い

面白い! です! 
序盤はかくりよ……? と頭をよぎったりもしたんですが、どんどんオバエクの個性が出てきて引き込まれていってます。
これまでのアピさんのゲームは人外を使役する形だったから生きてる人間と協力しあうのは初めてじゃないかな、と思うんですけど、だからこそできる筋運びが新鮮で楽しい。
続き……! 続き進めたい! って夢中になれるのは素晴らしいです。ボスは倒せていない。

面白いだけに、リリース初期で相当脱落してるだろうなあ……というのがもったいない。ここまで進められている人が一体どれだけいるのか。
正直私も気になるところは多々あるので、何も知らず初めてこのゲームをプレイしたら見切りをつけるのは無理もないよなあって思っちゃうんですよね。他にソシャゲはいくらでもある時代だし。
こつこつ強くしていくのが嫌いじゃないのと、ストーリーたのし~! から続けますが。

ストーリーの読み返し機能つかないかな~~!? 朧もなかったから3Dだと厳しいのかな……。
話に唐突感がないのは細かな伏線が散りばめられていたからだと思うので、読み返してあれもこれも確かめたいよ~~。ボスは倒せていない。