枝と辿るかもしれなかった世界の話

ゴエクロ世界はループしているでは少し話が逸れるため触れませんでしたが、枝/辿るかもしれなかった世界の話は前作ゴエティア-千の魔神と無限の塔-でも出てきています。

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-

レン「主人公様が召喚されたこの世界は 既に滅びを迎えようとしています。中央に1本の塔がある世界。それが元ある姿でした。塔には世界を統べる王が君臨し、王の力により世界に命の流れが生まれていたのです」
レン「ですが、王は姿を消しました。そして王が姿を消すと同時に、この世界は滅びに向かって歩み始めたのです。王が姿を消すだけで滅びに向かう理由は簡単です。この世界の熱量は、塔が他の世界にまで枝を伸ばし、少しずつ分けて貰う形で得られていました。葉より熱を得て根に返す。いわゆる樹木とは全く別の形ではありますが、そうして世界を維持していたのです。塔が導く階層世界「塔界」主人公様の世界もその一つかもしれません。塔界からの供給が断たれているのが現状です」
レン「話が長くなってしまいました。主人公様は世界を救うため、「新たな王」となって頂くために召喚されました。王の候補者にも塔を産み、枝を伸ばす力はあります。塔は持ち主の力に応じてその枝を広げ、新たな塔界へと導かれるでしょう」
(基底部 目覚めた先に)

ナータン「塔が貫くのは、いくつもの世界。辿るかも知れなかった可能性を内包した世界だ。この概念はあいつから聞いたものだけどな。まるで物語のようだ、と笑っていたよ。元の世界では溢れている空想だと。俺もそのときは笑った。だが、今なら理解できる。
 『いくつものお前やネイサンが存在する』この世界を見てな」
(第四塔界 ナータンの言葉 Ⅲ)

ナータン「ああ、変わったのは「第五塔界以降」だけだ。「第四塔界まで」と「第五塔界以降」は、違う塔だったんだろう。「第四塔界まで」は、あいつと、あいつの可能性である主人公が繰り返し続けた世界。ルールが壊れた「第五塔界以降」は可能性の繰り返しがない。必要ないからな。だから、繰り返さなかった場合の世界だ。「繰り返した場合の世界」と「繰り返さなかった場合の世界」がある。それぞれが真っ二つになってくっついたってことだ」
アスタロト「……お前が夢想家だとは思わなかったぞ、ナータン」
ナータン「昔あいつが言っていたことを思い出してね。少し考えてみたんだ」
(第五塔界 未知の世界)

ゴエティアクロス

クロウ「我々には空間の歪みが見えません。グレモリ様にはどのように見えているのですか」
グレモリ「うーん、そうねー。難しい質問だけど、あえて例えるなら木の枝かしら」
クロウ「枝……ですか?」
グレモリ「ええ。今私は、ベルちゃんと話した空間の狭間まで伸びている枝を辿っているの」
リガル「なんだよ、その言い方だと枝っていうのは何本もあるみたいじゃねーか」
グレモリ「その通りよ。空間から空間に繋ぐ木の枝は複雑に重なりながら伸びているの。今私たちのいる世界が木の幹だとすれば、ベルちゃんがいる場所はその幹から伸びた枝のひとつでしかない。木はたくさん枝を伸ばすでしょう? だからここから沢山の枝が伸びている」
グレモリ「この世界が辿る可能性のある未来。この世界が辿るかもしれなかった過去。もしかするとこの世界とは限らないわね。でもね、その辿った先の世界もそこから枝が伸びている場合もあるの。だからさっきこの世界が木の幹と例えたけれど、もしかするとどこかの木の幹の枝の一部なのかもしれない」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

ゴエクロ世界はループしている

世界はループしている?

この世界がループしているのは、序盤で示唆されていました。
初出は1章6部4節です。

「終わった世界を、また始めるために」主人公の決意の後に場面転換し、髪が黒いエル(以降、黒エル)が語り始めます。

エル?「……」
エル?「……やはり、こうなってしまうのか。神に抗う者よ」
エル?「私は……知っている。滅びの輪廻を知っている」
エル?「この先は、あなたが選択した並行世界」
エル?「あなたは4度枝<<ルート>>を繰り返した。そして――私はその結果を知っている」
エル?「でも、私に語る資格はない。私はあなたを止めることができなかったのだから……」
エル?「だから言わない。あなたは自分で思い出さなければならない」
エル?「あなた自身で見極めなくてはならない。4つの枝から伸びる先端が未来につながっているのかいないのかを……」
(1章6部4節)

「……やはり、こうなってしまうのか」本部が壊滅し、女神が連れ去られるのを彼女が見るのはこれが初めてではないことがわかります。
彼女の言葉通り、物語はこの後サタナエル・ベルゼブブ・サマエル・アザゼルの4ルートに分岐します。黒エルは全てのルートを観測してきた存在ということです。
黒エルの他にも、枝について触れられているシーンがあります。

クロウ「我々には空間の歪みが見えません。グレモリ様にはどのように見えているのですか」
グレモリ「うーん、そうねー。難しい質問だけど、あえて例えるなら木の枝かしら」
クロウ「枝……ですか?」
グレモリ「ええ。今私は、ベルちゃんと話した空間の狭間まで伸びている枝を辿っているの」
リガル「なんだよ、その言い方だと枝っていうのは何本もあるみたいじゃねーか」
グレモリ「その通りよ。空間から空間に繋ぐ木の枝は複雑に重なりながら伸びているの。今私たちのいる世界が木の幹だとすれば、ベルちゃんがいる場所はその幹から伸びた枝のひとつでしかない。木はたくさん枝を伸ばすでしょう? だからここから沢山の枝が伸びている」
グレモリ「この世界が辿る可能性のある未来。この世界が辿るかもしれなかった過去。もしかするとこの世界とは限らないわね。でもね、その辿った先の世界もそこから枝が伸びている場合もあるの。だからさっきこの世界が木の幹と例えたけれど、もしかするとどこかの木の幹の枝の一部なのかもしれない」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

世界を木に例えたグレモリの説明は、ベルゼブブルートが始まりではなく枝分かれした後の世界であることを仄めかしています。
沢山の枝が伸びているとも言っていることから、主人公が繰り返した4ルート以外にも無数の可能性が存在しているのが伺えますね。

序盤の黒エルの台詞、グレモリの例えで、ループしている世界の内の一つであると推測できます。
しかし黒エルは「並行世界」とも言っており、4ルートが同時進行だったのかどこかのルートの全滅後に他ルートが始まっていたのかまではこの時点では明らかになっていません。
何をトリガーにして繰り返しているのかも不明です。
判明したのは5部サタナエル4章5節です。

アドニアは、数々の歴史書や古文書、遺跡等を独自に研究し、人類の勝利への道筋を命懸けで探ってきた。そして、一つの結論を導き出した。それは、神に抗うための鍵とされてきた女神さえ信じることができないというものであり、この時アドニアは真の絶望を味わった。
(女神は、力だけであれば神にも届きうる。しかし、どれほどの力があろうと我々が勝利することはない。なぜなら……)
アドニアは確信していた。この世界は、何度も同じ「時」を繰り返している。恐らくは500年前の神への反乱から。(中略)

時が何度繰り返しても女神は反乱し、人類は滅ぼされる。幾度も人間たちに絶望を与えるのは創世神だけではなく人間を争いに巻き込む女神もなのだ。
(5部サタナエル4章5節)

死に際のアドニアの回想でこの世界が500年前から繰り返していることが確定しました。
何度繰り返しても人類は滅ぼされると言っていることから、トリガーは「この世界の滅亡」であると思われます。

もうひとつ、立てた仮説がある。肉体が滅んでも魂に記憶が刻まれている、あるいは刻まれている人間がいるというものだ。それは、時の繰り返しを知っているということであり、「時」が戻る度に戦いと絶望を味わい、魂は傷つけられていることになる。
アドニア(今生の命が尽きても、記憶を保ったまま初めから繰り返す……これほどの絶望が、あろうものか……)
これまで自分が歩んできた血塗られた道が正しいなどと、胸を張って主張することは到底できない。だが、アドニアは地上の希望であるソロモンの末裔、主人公を見出した。主人公の素振りを見るに、時の繰り返しを認知しているとは考えにくい。しかし、大魔導師の末裔ならば魂の謎を解き明かせるだろう。
そして、きっと「次」こそ、天と地が平定された、平和で光に満ちた世界が訪れるかもしれない。
(5部サタナエル4章5節)

世界はループしている

・この世界は500年前の神への反乱から繰り返している。
・サタナエルルート以前から何度も繰り返しており、サタナエルルートで人類が滅ぼされると500年前まで時が戻り次の世界が始まる。
・時の繰り返しが魂に刻まれ、知っている人間がいる。(アドニアは知らない)

これらの重要な情報が明かされました。
では、4ルートはどんな順番で繰り返しているのか? 時の繰り返しを知っている人間はいるのか? を考えていきたいと思います。

4ルートはどんな順番で繰り返しているのか

まずはメインストーリーの遷移画面を見てみましょう。

上から順番にサタナエル、ベルゼブブ、サマエル、アザゼルルートで並んでいます。これらはメインストーリーの更新順でもあり、サタナエル編が最初に更新されるようになっています。
最初に「この世界がループしている」と明かされるのもサタナエル編で、この枝が終われば次が始まると示されていることから、他3ルートはサタナエルルートの後だと推測できます。
裏付けるシーンがベルゼブブルートにあります。

あなたは夢を見ている。自分でもそれに気づいているが、現実と遜色のない鮮やかな光景だ。
今まで訪れた事のない城のような場所にあなたはいる。
そして、隣にいるのはベルゼブブとサマエルではなく、これから救いに行くはずのサタナエルの姿だった。

サタナエル「皆の者! しっかりしろ!」

サタナエルが凛と響く声で叱咤する。

サタナエル「我ら女神が必ずお前たちを古城の外へ導こう。辛いだろうが今は私たちを信じて耐えてくれ」

戦いに消耗した魔導師たちの顔つきが変わるのを、あなたは感じ取った。
そうだ、女神たちの言葉には力がある。人間の心を動かす力だ。それが女神が女神たる所以なのかもしれない。
この光景は経験したことのない出来事のはずだが、あなたはなぜだか初めて見た光景には思えなかった。

まるで、一度この光景を体験したかのように……
(4部ベルゼブブ編2章6節)

主人公が「まるで、一度この光景を体験したかのように……」と夢に見たのは、4部サタナエル1章5節での出来事です。
主人公はサタナエルルートの後にベルゼブブルートに入ったのがわかります。つまりサタナエルルートはバッドエンドです。
ベルゼブブルートで思い出すのがサタナエルルートのみであったということは、順番はサタナエル→ベルゼブブだと考えてよさそうです。
これはメインストーリーの並び/更新順も一致しますので、サタナエル→ベルゼブブ→サマエル→アザゼルの順で主人公は繰り返していったのではないでしょうか。
ただし外伝、忘却の奇譚ではサタナエル→アザゼル→サマエル→ベルゼブブでしたので、違っているかもしれません。

時の繰り返しを知っている人間はいるのか

サタナエル5部前編まで更新された現在、時の繰り返しを知っている人間はアドニア以外に出てきていません。
そのアドニアも魂に刻まれているのではなく、自力で答えに辿り着いています。

しかし、ベルゼブブルートにて「時の繰り返しを認知しているとは考えにくい」と言われていた主人公が以前のルートを夢に見ました。
他の人間も、夢で見るくらいはあるかもしれません。
可能性が見えるのが、グレモリに枝の説明をされた後のクロウの反応です。

クロウ「辿るかもしれなかった未来……過去……」
リガル「辿る「かも」しれなかった未来とか過去とかそんなのどうだっていいだろ。俺がいる場所が今なんだから」
グレモリ「ふふふ……! その通りよ! 今言ったこと決して忘れないで。それを忘れなければ私たちはこれからも戦っていけるわ」
リガル「あ? ああ」
クロウ「…………」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

グレモリが何を言っているのかわかっていないリガルに対し、クロウは考え込んでいます。
サタナエルルートでは対価が原因で寿命が短くなり、このまま死亡すると思われるクロウは、何かを覚えているのかもしれません。
記憶があったとしても、黙っている人間もいるでしょう。個人的には女神の前に姿を見せようとしない第一支部長チックがそうではないか、と思っています。

本編のみではなく、イベントでも気になる発言があります。
1周年記念イベント、追想なる試練の中でのエルです。

エル「本当はあの時、あなたの前に我慢できず現れたのは私の方なんです」

あの時というのは、あなたがエルと初めて出会った時のことだろう。しかし、我慢できずに現れた、というのは一体……?

エル「主人公様とクロウが魔導書の実体化を目指すと知った時に、以前より抱えていた想いが溢れ、自分を抑えられなくなっていたのです。……私は契約したあの日から、ずっと主人公様にお会いしたかった」
エル「本当は、あの時に課した試練も実体化の理由をつけるために行ったこと。本当なら、私たちが出会うのは――むぐっ!?」

エルがそこまで言いかけた所であなたは彼女の頬を軽くつねる。どんな事情があったかはわからないが――彼女に出会えたことで自分は強くなれたということと、そして、これからもずっと一緒にいて欲しいということを伝え、手を離した。
(一周年記念イベント 追想なる試練の中で)

エルが何を言おうとしたかは、主人公に遮られわかりません。文脈的に「本当なら、私たちが出会うのはもっと先になるはずだった」「別の場所だった」といったところではないでしょうか。
このエルは以前にも主人公に出会った記憶があるのです。
それを考えると、本編のエル≠追想なる試練の中にのエルだと思います。

誰が何のために繰り返しているのか? はまた後日考えたいと思っています。

何故天使は味方になったのか

以前ツイッターで結論を出してすっきりしたんですけど、自分のために改めてブログにまとめておこうかな~と。

議題は「敵のはずの天使が味方になった理由はなにか?」
ストレートな答えは大人の事情です。昔ツイッターでミカエルが紹介されたときはユニット化の予定はありませんって書いていましたし。
このこと自体は特に言うことはありません。そういうものだと納得しています。
その上で、ゲーム内での彼女たちの性格や事情を考慮したときに「どんな理由があれば彼女たちは神を裏切ってこちら(魔導師)側につくのだろう」という疑問です。

様々な可能性を考え、随分前(19/9/18公開)にfusetterでフォロワー限定公開の記事を書きました。
その時、ミカエル、ラファエル、ウリエルについては自分なりの答えを出しました。世界線が違えば仲間になることもあるだろうと。
しかし、ガブリエルだけは何があったら味方につくのかと腑に落ちませんでした。
当時の私には何故ガブリエルだけが納得できないのかを上手く言語化できず、もやもやとした気持ちを抱えていました。
それが解消されたのは4女神の過去を巡る外伝、忘却の奇譚―ベルゼブブ編―(21/01/28公開)です。

作中でガブリエルはこんな台詞を言っています。

「どうして神からこれほどまでの寵愛を受けているのに拒むの!? みーんな神からの愛を渇望しているのに、なぜ!! 私は神をだれよりも愛している……! その私が認めるあなたこそが、神の隣にいなければならないの!」
(ベルゼブブ外伝2章6節)

「私は神を誰よりも愛している。その私が認めるあなたこそが、神の隣にいなければならない」
ガブリエルがベルゼブブに執着し、天界に連れ戻そうとする理由は「神にとってそれが一番いいと私が思っているから」です。他の天使はどうでしょうか。

ミカエルは「心から愛しているサタナエルに同じように愛してほしい」
ラファエルは「右座の守護者に左座の守護者として認めてもらいたい、アザゼルと親友でいたい」
ウリエルは「サマエルに一番の弟子だと褒めてもらいたい」

が執着する理由かな、と私は思っています。この辺りは人それぞれの解釈が入ると思います。

ミカエル、ラファエル、ウリエルは神に忠実ながらも、別枠で相手を一番にしています。なのに相手は自分を一番に想ってはくれず、あまつさえ相談もなく裏切り、話し合えば和解できるはずと思っています。無理です。結果、拗れに拗れました。
でも、もし、一番に想ってくれた上で相談してくれていたなら。相手と同じ道を選ぶ世界もあるかもしれません。
中でも想像しやすいのはミカエルです。彼女のボイスに

「お姉さまを汚す輩には……死を」(戦闘開始時)
「いけない子にはお仕置きが必要ですわね」(戦闘開始時)
「あなたの成長はわたくしの喜びですわ。共にお姉さまに尽くしましょう」(ホーム時)

というものがあります。サタナエルのそばにいることを選んだのが窺えますね。
また、召喚時には

「わたくしにあなたのすべてを見せてください。その器、わたくしが見極めて差し上げますわ」(召喚時)

と言っています。サタナエルを任せるに値する人間なのか、彼女は見極めようとしているようです。
ボタンを掛け違っていなければ姉のサタナエルと共に地上に降りてくるルートもあったのでしょうし、途中からでも仲間になるルートもあるのでしょう。

では、ガブリエルは?
彼女は仲間になってからも「神の伝言者」という立場を捨てていません。彼女のボイスには

「私に任せておけばすべて上手くいく。私の言葉は、神の言葉なのだから」(召喚時)
「これが伝言者<メッセンジャー>の力よ」(戦闘終了時)
「神の言葉に耳を傾けないからよ」(戦闘終了時)

などがあります。ガブリエルがそういうキャラクターだから、で録られたボイスですが、神の味方のような口ぶりで神が放つ天魔を倒していくのはなかなかに不思議な光景です。
更に本編でこんな台詞も言っています。

「ぷ、あはは! 味方? 味方なわけがないでしょう! 私の心は昔も今も創世神と共にあるわ。私は神の伝言者ガブリエルよ」
(3部ベルゼブブ編8章6節)

「私の心は昔も今も創世神と共にある」
仲間になっても神の伝言者の立場を捨てていないように、これはどの世界線であっても揺らがない彼女の信念だと思います。
ガブリエルは自分が愛する神を裏切ったベルゼブブを許せず、他の三天使たちは自分を裏切った相手を許せないのです。
ラファエルは「あたしを裏切ったことを後悔させてからじゃないと」とはっきり言っています。

「ここで! あんたを殺したっていいのよ! あはははは! でも、それじゃもったいないでしょう! もっともっと、あたしを裏切ったこと後悔させてからじゃないと……!」
(4部アザゼル編3章6節)

ミカエル、ラファエル、ウリエルはそもそも相手と拗れることもなく、人間も大事に想う気持ちに耳を傾けていたなら、魔導師側にいる世界線もあると思う。ガブリエルだけは三人とは異なり、神を動機にしているから想像しづらい。が今の私の結論です。
ガブリエルがベルゼブブに執着する理由が明確になったことにより、ようやくすっきりしました。
ちなみに仲間になるにあたって今後の本編で、という発想がないのは、天使陣が既に色々やらかしすぎていて個人的に和解はないと思っているためです。

これらを全部ひっくるめて、「まあ実装しちゃったもんは仕方ないよね。そういう世界線もどっかにあるよね」です。

ゴエティアクロス-主人公の記憶喪失について

<主人公は記憶喪失>

・長らく眠り続けていたせいか記憶が曖昧になっている。戦闘や魔神の召喚にはいささか不安を感じていた(1-1-1)
・「やはり以前の記憶は戻っていなかったか」(ベルゼブブ4-4-5)
・「記憶があまり残っていないでしょうから」(マステマ外伝)
・記憶が戻らないせいもあり、思い出の場所もない(中級魔導師の短い一日)

<忘れている>

・幼少期の女神生誕祭(生誕を彩るは紅と白)
・孤児院で一緒に過ごした少女(マステマ外伝)
・契約の儀(ベルゼブブ4-4-5)
・ここに配属された頃の緊張や期待が懐かしく思えるのだろう。しかし、あなたにはその頃の記憶は朧気にしかない(桜の木の下で想いを綴る)
・慣れない任務に四苦八苦していた記憶は、今もまだ大半はぼんやりしている(桜の木の下で想いを綴る)

<覚えている>

・子供の頃のあなたは夜更かしが許されるその特別な祭りが始まるのを今か今かと待ちわびていたのを覚えている(闇の祭典に黎明の唄を)
・幼少期にクロウと決めた秘密の作戦、他にも秘密にしておきたい思い出がある(追懐に眠る試練の鍵)

<思い出した>

・協会に保護されたばかりの頃、師匠に洋服を買ってもらった(小さき手に慈愛の祝福を)
・魔導師になったばかりの全てが新鮮だった日々を少しだけ(桜の木の下で想いを綴る)
・幼少期に師匠に女神生誕祭でもらったプレゼント(粉雪舞う静夜に)

<伏線>

・あなたは頭の奥の方で針で突くような痛みが走るのを感じる。なんだろうか、なにかが思い出されるような、しかし、それを妨げるなにかがあるようなそんな引っかかりがある。(ベルゼブブ4-5-5)

幼少期の思い出は覚えてたり、覚えていなかったり。
特定の場面や何歳から何歳までの記憶を失っている、というわけではなさそう。
絶対に思い出せないというわけではないようなので、クロウと思い出話をしているうちに取り戻した記憶もあるかも。対価での記憶喪失なら一生忘れてそうな感じがするから、対価ではない?
でもソロモンの末裔だと知った時に何かに妨げられている。対価もしくは何者かの干渉で失った記憶と、死にかけた際に抜け落ちた記憶と二種類ある可能性も。

ゴエティアクロス-主人公/クロウの年齢推測

個人的メモ

<本編>

主人公/クロウ

・契約の儀→そして数年の歳月が流れた→1-1
・「リガルは私たちとそう歳は違いませんが」(4-1)
・サタナエルの脳裏に、目覚めた後、本部まで案内してくれた魔導師たちの顔が浮かぶ。まだ若い人間たちだった。(サタナエル2-2-4)
・主人公は最年少で魔導師になった(サタナエル3-2-6)
・アンドラスの幻影討伐で混合討伐隊が組まれたのは数年前、クロウはその年に魔導師になった(アザゼル2-3-3、ベルゼブブ3-6-5)
・「その若さで隊長と副隊長か!」(ベルゼブブ3-3-3)
・「その若さで中級魔導師とは珍しいな」(アザゼル3-2-3)
・「お前らが中級魔導師の最年少なんだろうが」(アザゼル3-2-6)

リガル

・「俺は今年16だけど」(サマエル3-7-5)

まだあるとは思うんですが、歳が推測できる箇所。
以下は個人の感覚で人によってかなり変わってくると思うので、私はこのくらいで考えてた程度に思ってください。

契約の儀から数年後→5~6年
討伐隊を組んだのは数年前→5~6年
(今年16歳の)リガルとそう歳が違わない→2~3歳差
→18~19 魔導師になったのが12~13
イベント以前のツイートはこれで喋ってます。
ただ魔導師歴が結構短めになるんだよな、とは気になっていたところ。

<追想なる試練の中に>

・現代より10年ほど前、主人公は2級魔導師、クロウは3級魔導師(追想なる試練の中に)
・主人公の方がクロウより先に魔導師になった(追想なる試練の中に)

イラストのクロウは10~12歳?
10歳だと設定的には少し幼いかなと11~12くらいと書きましたが、友人にも聞いてみたところ全く同じ年齢が返ってきたので10~12にします。
絵柄による部分も大きいと思うので、~15くらいまではありえる範囲だと思ってます。10代後半ということはないでしょうし10~15まで幅を広げます。
ただし前述の通り絵柄によるところも大きいため、あの絵が9歳である可能性は限りなく低くてもゼロではない。
となると現代は19~25の範囲内ではあるんじゃないでしょうか。

これらを踏まえ色々と考えていくと25あたりはリガルと離れすぎでは、と思うので、私の中では20~22程度に落ち着くかな、と感じです。
10代の可能性はもう低いけれどゼロでもないかな、くらい。
多分年齢設定あるとは思うんですけどね、無個性主人公だからイメージを固定してしまわないように年齢出さないのかな、という感じはしてる。
全部間違ってても知りません!!! この世界での成人いくつかも分からないし、女神や支部長の若いと私の感覚が同じかもわからないので!! 考えることに意味があるんです多分。

ゴエティアクロス-各キャラについてだらだらと2

主人公

 好き。最終的には女性を当て嵌めちゃうけど、主様という一人のキャラクターとして凄く好きだし応援してる。
 台詞ないのに存在感があるのと、優しく真面目な人柄が伝わってくるの凄いと思う。
 極端なクロウのやり方は理解はできないこともあるけれど、でも彼にとっては必要なことだったのだろうって受け入れてるところとか凄い好きなんですよね。
 主様とクロウはたぶん同い年だろうし、主様自身まだ若いだろうし、その考えに行き着くの中々出来ることじゃないと思う。それだけ修羅場をくぐってきたんだろうなって思うと切なくもある。
 でもお堅いわけでもなくて、エルのほっぺつんとか茶目っ気も持ち合わせてるのいいなあ。
 そんな調子で適度にクロウの息抜きしてあげてたのかな、って感じがする。
 神に見放されたこの世界で世界も人も愛せてるのは周りの人に恵まれたんだろうな。師匠、クロウ、エルが傍にいたんだもんね。

クロウ

 多分自分が思ってる以上に好き。幸せになってくれという気持ちと、取り返しがつかないほど絶望してくれないかな~って気持ちが同居してる。折角4ルートあるんです、闇落ちしよ。
 でも各地で死亡フラグを立てるのはおやめなさい。隠し事するのもやめなさい。
 何度でも言うけど主人公を立ち上がらせるために必死に笑顔を作って震える手を差し伸べたの凄い好き。
 クロウにとって主人公がどれだけ大切だったのか、クロウがどんな人なのか、あの文章に凝縮されてる。
 外伝の落ち着きっぷりを見るに、間に合わなかった後悔が元々繊細な彼の心に暗い影を落としてしまったんだな…。
 美しい黄金色の髪って表現、とても好きです。
 彼の魔神たちは彼のことをどう思ってるんだろう。内心めちゃくちゃ心配されてたりするとほっこりする。

リガル

 好き。今年16歳。良くも悪くも素直で真っ正直な子だと思う。
 主人公が喋らない、クロウは不満を口にする性格ではない、という事から問題に切り込んでいくためのキャラクターなんだと思うし、それが不憫になる時もあるけれど、魔導師として生きてきた主様やクロウでは言えない青臭さも残る言葉を相手に真っ直ぐ伝えられるところ好きだなと思う。特にコラボとか外伝。
 そんなリガルは二人にとって眩しいだろうし、憧れもしてるんじゃないかな。戦闘能力では劣るけど生活力では一番、っていうのがいい。
 正面から受け止めることが出来るリガルがいなければ二人だけではもっと暗い旅になってたと思う。ありがとうリガル。
 空気読めないようでいてちゃんと読んでるんだよなー。

エル

 好き。自身が魔導書だからか、人と距離を置きがちなエルがレヴィやビヒモスと仲良くなったの本当に可愛かった。
 異世界の、しかも特別な相手だから、警戒を解いた後は気持ち的に楽な部分もあったのかな。ちょっと通じ合うところがあるというか。
 魔導書も泣けるんだなあ…。本当に人と変わらないのかも。
 外伝でエルが一気に近い存在になって嬉しい。かわいい。

アドニア

 好き。滅多に笑わない、怒りこそすれ褒めない。
 幼少の二人にお菓子作ってたり、二人を信頼して任務充ててたり、普通にいい師匠っぽい。
 しかし裏切り説もラスボス説も捨ててはいない。別ルートのことを記憶しているキャラクターが一人はいるんじゃないか、って思っているんですが、アドニアがそうだったりしないかなっていう妄想。どう足掻いても変えられない運命に絶望して、でもいいし変えるための方法が他に見つけられなかったから苦渋の決断でもいい。
 ただのいい師匠だった場合は全力で謝ります。

ケネス

 好き。師匠の話をしてくれてありがとう。モノクルは右?左?どっちなんです?普通にキャラ濃いのに兄上は卑怯だと思う。気になって仕方がない。
 でもクロウは何段階なんですか!! 去るのはそこ伝えてからにして!!

マクレガー

 好き。人型の天魔相手に真っ先に立て直して全体の空気変えたのとか、二人が欲しかった言葉をかけたのとか、リガルの配属先とか、脳筋に見せて思慮深い大人でいい上司だよなあ。雷の聖堂嫌がってるのもいいね。

ダイアン

 好き。サマエル様庇って瀕死の主様を真っ先に助けようとしてくれたの凄い好き。
 あなたと違って優しくないって言ってたけどどう考えてもこの人も優しい人だと思う。過去に何があったのかな。

フランツ

 腐れ縁楽しみにしてるんだ。続きまだー?