邪神チェルノボーグと邪神ア・レミア

ゴエクロの更新分を読んでいるときにゴエティアを思い出していたんですが、記憶が定かではなかったので後で確認しようと感想では触れていませんでした。確認しました。
ゴエクロの邪神チェルノボーグってゴエティアの第五塔界を死に導いた邪神ア・レミアと同じ存在ではないですか……?

ゴエティアクロス
創世神に対抗し得る力を持つ別の神を降ろそうとした邪教団は闇の遺跡で神降ろしの儀式を行いました。
召喚された邪神は、自らをチェルノボーグと名乗ります。

「私の名はチェルノボーグ。あるいはアンラ・マンユ、あるいはキノトグリス――」
「世界を超えて信仰を集める死や絶望の神の名だよ。私はそのどれでもあるが、同時にどれでもない」
(ゴエティアクロス 新章3部7章5節)

チェルノボーグはすべての世界に死と終わりを与えるために動き出したのだと言います。その思想に団員たちは呑み込まれ、狂気に陥った彼らは壁に文字を掘り始めます。ただ一人正気を取り戻した教団長は、邪神に敵意を向けながら自害します。残された団員たちも次々と死を選び、神降ろしの儀式を行った人間は全滅してしまいました。
このとき壁に刻まれた碑文を後にアオートとアドーナイオスが読んでしまい、意識を侵食された彼女たちはデミウルゴスを召喚するために儀式を行います。召喚されたヤルダバオトは、死に触れたことで変貌したデミウルゴスだと語りました。

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-
ゴエティアの第五塔界は「肉体を捨て、霊体として存在し続ける幸福」を信仰していた世界です。

宮殿の奥に隠された神殿には、人々に忘れられた信仰が眠っていました。時が経ち、瓦礫の山と化したかつての神殿を見つけた人間が狂気に引き寄せられて封印を解いてしまいます。法王も狂気に蝕まれてしまい、法王の手によって「清く正しい信仰」として世界に広まりました。邪神を信仰する者、狂気に染まらず憎む者。すべての人間が死を迎えます。

邪神ア・レミアは、「人間が生み出した神」だと推測されていました。当時の人々が亡くなっているため真相は不明ですが、痩せ細った人の心が存在しない神を崇めた結果、その神を生み出してしまったのではないかと推測されています。

『終末』
死の姿、死の音、死の香り、死の味、死の感触――五感すべてで「死」という名の悍ましき終わりを伝えてくる存在。あらゆる生命が死から逃れらないのと同様、この存在からも逃れることはできないのだろうか?(ゴエティアクロス 終末 図鑑)

終末こそが幸福であると信じ込まされた世界には、狂気に染まれぬ者たちの慟哭が響き渡り――邪神を信仰する者、憎む者、何もかもが消え、世界には「神」だけが残った。(ゴエティア-千の魔神と無限の塔- 第五塔界 ベテルギウス廃殿 統治者)

終末に歓迎されているような気分になり、一度は支配されかけたものの正気に返ったゴエクロでは、終末を「悍ましき」と認識しています。
ゴエティアでは「終末こそが幸福」と信じ込まされていました。ゴエティアの「カースヒッポ 目録」で「どうやら邪教の神には人間の思考を奪う力があったようだ」と記述されており、彼らは思考を奪われていたことが明らかになっています。

なんだかよく似た話、ですね~~~!!!?
「信仰を集める死や絶望の神の名だよ」と言われたときに、信仰……???? ア・レミアって信仰によって生まれた神じゃなかったっけ……? と頭に浮かんでいたんですよね。
当時からあった設定なのかゴエクロでつけた設定なのかは私には判断がつかないんですが、本当にいつからこの展開にすると決まっていたんでしょうか。
ゴエティアのストーリー、目録、ゴエクロの外伝、イベントストーリーなどいたるところに散らばっている設定を丁寧に拾って一つの物語に組み込んでいるのほんっっっとうにすごい。
地獄謁見でア・レミアを持ってきたのも伏線だったんですか……!?





ゴエティア-ファンブックで生じた矛盾

ゴエティアクロスファンブック4P目に記載されている「あいつはソロモンへの抵抗として自らを封印するという末路を辿った」という一文がゴエティア本編と矛盾しているという話がしたい記事です。
念のため言っておくと、批判するつもりは一切ありません。整理したいだけです。

まず、何が矛盾しているのか。

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-
あいつを封印したのはアスタロト。理由は『あいつを王(奴隷)にしたくなかったから』

ゴエティアクロスファンブック
あいつを封印したのはあいつ自身。理由は『ソロモンへの抵抗』

簡潔にまとめただけでも話が変わっているのがわかるかと思います。
あいつの並行存在であるゴエティア主人公が地獄に召喚されるに至ったのは、「封印されたあいつが王にならなかったせいで彼の代わりが必要になった」ためでした。
あいつが封印されたことによりゴエティアの物語が始まったわけです。物語上、重要な要素です。

封印されるまでの経緯


初めて詳しく語られたのは第四塔界です。
そもそも地獄における「王」とはこの世界の、ソロモンの奴隷でしかありません。
召喚された12人の候補者同士で行う「候補者争い」の勝者は予め定められています。要は出来レース。
しかも王になって力をつけた者は地獄の熱量が不足すると補うために殺されてしまいます。
候補者たちはその事実を知らされていませんでした。
あいつの同期、先代候補者の一人であるナータンは僅かな手がかりから真相を突き止めます。

あいつが王となることが最初から決められていたことだ!
誰も、あいつ自身すらそれを知らず、競い、傷つき、高みを望んだのに!

それまでの全てのこと、俺や他の候補者の苦悶、それに──
あいつ自身の感情すら、何もかもバカにした用意された悲劇。

苦楽を共にしたからこそ、良い配下となる?
冗談じゃない。何もかも冗談じゃない!

俺は円卓にはつかない。あいつの友人でもある以上、絶対につかない。
これまでの全員の、全てを無駄にしないためにも──
(修魔の塔 塔魔目録)

全てが仕組まれていたこと、このままではあいつは奴隷になるしかないことを知ったナータンは憤慨しました。
そして、この出来レースを壊してやろうと目論みます。誰にも相談せず、独断で。

自らを石とし、この呪詛と塔を永遠に残そう。
あいつがいつか倒れ、次のレースが始まるときに備えて。

いつかこの出来レースが崩れ、せめて一部だけでも純粋になるように。
候補者の数が少しでも減るように。くそったれな法則を打ち破れるように。

いつかこの塔を訪れ、ここまで進んできた候補者よ。
お前が誰かは知らないが、塔の先にはまだ情報を用意してある。

お前の他の候補者は11人か? 円卓と言う単語は出てきたか?
もしそのどちらかでも違うのであれば、少しはこのルールに風穴があいたんだろう。

俺が石になる以上、欠員が生まれ、何か法則が崩れる。
そうなっていれば、少しは救われる。俺も、きっとあいつも。
(修魔の塔 塔魔目録)

彼が選んだのは「自らを封印する」ことでした。そうすることでこれまでの法則を崩せると考えたからです。
が、ナータンは仲間を失ったあいつがどういう行動を取るのかまでは予想できていませんでした。

アスタロト「だが、あやつは諦めなかった。自分が王になれば、お前も戻せる。そう思ってしまったのだろう。真相に気づいていながら、なお、な。奴隷でもいいと思ったのじゃろう。魔神や、お前やルシエラがいれば」
(第四塔界 ナータンの言葉 Ⅱ)

アスタロト「お前は、大切な友を救うためならば、地獄の奴隷になることも厭わなかった。真相を知ってなお王になろうとする馬鹿者などいるはずもないと思っていたから、あの時はひどく驚いたものだ」
(基底心核 回想:金剛)

あいつは自分が奴隷になってでもナータンを取り戻せるのならかまわない、と王を目指します。
そんなあいつを止めたのは、アスタロトでした。アスタロトもナータンと同じく、あいつを奴隷にはしたくなかったのです。

アスタロト「あの時、確かに奴隷の毒牙がお前に迫っていた。自らの世界のために殉じ、この世界の皆すらも救おうとするお前が破滅する様など、見たくなかった。……立ち止まって、ほしかったのだ」
(基底心核 回想:金剛)

あいつに王になって欲しくなかった、立ち止まってほしかった。けれどあいつは立ち止まってはくれなかった。止めるために、誰にも相談せず茶番を起こします。

ナータン「これまでのことを調べて想定はできた。アスタロト、お前はあいつが王になる寸前に、自らの存在が消える覚悟で、あいつに逆らったな。魔王に争いを持ち掛け、乗らせ。魔王と魔神で戦争を起こし、玉座に至れないようにした」
アスタロト「……そうだな。他の魔王を騙し、争った。茶番を終わらせぬために、茶番を起こした」
(第四塔界 ナータンの言葉 Ⅱ)

アスタロト「……お前が基底を変える未来もあったかもしれぬ。妾が茶番を起こさなければ、お前が絶対の王となり地獄の奴隷になどならぬ都合のいい未来も――。――あり得ていたかもしれぬ」
(基底心核 回想:金剛)

この時アスタロトは魔王たちを裏切っています。

フルフル?「ふっふーん♪そう言われたら仕方ないね! あのとき以上に張り切っちゃうぞー! だから――スートっちも、もう私を裏切らないでね☆」
(夢枕に現れしは――【フルフル】)

グレモリ?「あの候補者に力をつけさせるため、ね。かつて私たちを裏切ったにも関わらず、どの顔でそうしてものを頼むの?」
(夢枕に現れしは――【グレモリ】)

魔王を裏切り、魔神と戦争を起こした。その結果、アスタロトはあいつを封印することに成功しています。

アスタロト「つい最近、プレイヤー名たちがこの塔界を訪れる直前に……あやつが通った痕跡がある」
ナータン「そんなバカな話があるかよ。あいつはお前が封印してるんだろうが!」
アスタロト「ああ、そのはずだ。一体どうなっている……?」
ナータン「まさか、あいつの封印が解けていて、何らかの要因でこの世界を彷徨い歩いているとか……」
アスタロト「妾の封印がそう簡単に解けるはずもなかろう。第一、封印が解けたのならば妾にもそれが分かるはず」
(第五塔界 辿るその先)

ベリアル「なんで――「あいつ」がこんなところにいるんだよ? 「あいつ」はアスタロトが封印してるんじゃないのかよ!?」
(第六塔界 忠誠の刃)

物語終盤でもあいつは封印されたまま、本編には登場しません。他者から語られるのみです。

・先代候補者の一人だったナータンは自ら石になった。
・石になったナータンを取り戻すため、あいつは奴隷になる覚悟で王を目指した。
・王になる寸前のあいつを封印したのはアスタロト。そのために魔王たちを裏切った。
・封印されたあいつの代わりに並行存在のゴエティア主人公が召喚された。

この設定はラストの章「基底心核」でも変わらず、終始一貫しています。
ではどうして、ファンブックではあいつ自ら封印したことになったのか。
「あいつ=ゴエティアクロス主人公を後付けした弊害で、あいつがソロモンの目的を知りながら王を目指すのは彼の性格上あり得なくなってしまった」「地獄編の続きとして考えるとその方が自然」ではないかと思っています。
第四塔界と第十塔界以降ではあいつの設定が大きく異なっています。
当初あいつはゴエティア主人公と同じ近未来の世界出身でしたが、第十塔界以降はソロモンと同じ世界から召喚されたことになっています。ゴエティアクロスと結び付けたためだと思われます。
そうなってくると、ソロモンの目的もこの世界の仕組みも知った上で王を目指すのはおかしくなってくるんですよね。

ソロモン「たとえお前が空になったとしても、繋いだ縁まで消えることはない。その縁は、来たる地獄での戦いにも役立つだろう。そしてお前が王となり、その熱量の全てを捧げるのだ……」
(ゴエティアクロス 6部地獄編1章1節 そして繋がる物語)

自分が王になって熱量を捧げることは、他世界の熱量を奪ってでも自分たちの世界を救おうとするソロモンに賛同することになるので。
ソロモンへの抵抗だった、ってエピソード自体は主様らしくて好きです。
でもそうしちゃうとゴエティア本編での話も変わってきちゃうんだよな~~!!!!

私はナータンとアスタロトのあいつを大切に思うが故の葛藤が好きだし、自分たちが思うようには事が運ばなかったのが好きなんですよね。
ゴエティア-千の魔神と無限の塔-の物語としてはファンブックの設定を受け入れることは難しい。
ゴエティアクロスとの繋がりに重点を置くなら主様らしい選択でいいと思う。
って感じです。ずっと引っかかっていたのですっきりしました。

ゴエティアクロス-ファンブック(特装版)

ファンブック製作決定

2022/02/14にゴエティアクロスファンブックに関するアンケートが実施され、2022/03/27に製作決定したと公式から発表されました。
本当に本当に嬉しかったです。ゴエティアの時からずっと欲しくて、でもきっと無理だろうなとも思っていたファンブック。買うしかありません。

誰を買うか迷ったアクリルフィギュア

特装版としてタペストリー+オーロラアクリルフィギュア付も販売されるとのこと。
この時点でデザインコンテストで実装していただいた蒼雫ボティスのアクリルフィギュアを買うことは決めていました。
追加キャラクターは後日発表とのことだったので、同じくデザインコンテストで実装していただいた虹賊フォルネウスも追加されないかな……絶対買うから……と淡い期待をしていました。

追加されました。アピちゃんありがとう。
この二体は必ず買うと固く決意したのでした。

虹賊フォルネウスは「複数体選べるバージョン」でのみ追加だったのもあり、五体にするか十体にするかは相当悩みました。
飾って大事にできるのは自分には五体が限度だなと、五体付(にまんえん!)を選ぶことにします。

二体は既に決めています。心が揺れることはありません。
ではあと三体です。この三体を決めるのにめちゃくちゃ、ええめちゃくちゃ迷いました。
ほぼ全てのキャラクターが選べるようになっており、総数なんと255。迷うなって方が無理。
どのキャラクターにも好きな人がいるんだから全員入れるぜ! という愛を感じ、大変すばらしい。ありがとう。
でもボックタルや闇の商人までいたのはちょっと笑った。

散々迷いはしましたが、エルとクロウは買おうと思っていました。思い入れの強いキャラクターですからね。
ですがエルもクロウも複数のバージョンがあります。さて、どれにするか。
最初に実装された方、自分が好きな方、ずっとPTに入れていて思い入れの強い方……選び方は人それぞれだと思います。
私は「一枚絵としての自分の好み」を優先しました。あまりTwitterでは言わないようにしていますが、私は好みがはっきりしている方です。
結果、親愛書エルと追加された通常クロウにすることに。
そして、ラストの五体目。
ほんっっっっっとうに悩みました。欲しいキャラが多すぎる。
思い入れの強さでいくとアスタロトがすごく欲しかった。でも私が本当に欲しかったアスタロトはゴエティアの白ワンピースのアスタロトだったんだ……と気づいてしまってちょっと泣きました。
何度も何度もスクロールを繰り返し、皆ほしい……と改めてイラストの美しさを噛み締めながら、最終的に私が選んだのは桜絢ボティスです。
改めて見ると本当にかわいいなと思ったのと、アクリルフィギュアにした時に映えそうと思ったので。
とてもかわいい。
かわいいは正義。

ということで私が選んだのは 蒼雫ボティス 親愛書エル 桜絢ボティス 虹賊フォルネウス クロウ(番号順)でした。

手元に届くまで

予定されていた発送日は2022/09/27。ゴエティアクロス4周年の日でした。
しかし、前日に発売延期が告知されます。2022年12月上旬になるとのこと。
2022/11/28に発送日が2022/12/12に決まったと告知されます。
が、再度の延期。
ファンブックは12/25に、アクリルフィギュアは2023/01/31と、別々に発送されることになりました。


私の手元にファンブックが届いたのは12/25でした。早い人は24日に届いていたようです。
サイズ的にうちのポストには入らなかったらしく対面で受け取りました。
無理やり突っ込まないでくれてありがとう。

ファンブックの感想

結論から言うと、最高でした。最高オブ最高。
「手元に大好きなゲームのファンブックがある」という現実に大満足しました。それだけで十分過ぎました。
本を開いた時の本の香り、良かった……。



“””在る”””
(本当はTwitterに載せようかと思って撮った写真なんですが、センスのなさに絶望したためここでこっそり供養)


リアルタイムの感想ツイートです。ツリーに続いています。
大興奮してますね!

「ゴエティアクロス」のファンブックという認識でいたので、ゴエティアの情報はあってもなくてもどちらでもかまわないと当初は考えていました。
でもゴエティアとゴエティアクロスがまさにクロスし、ゴエティアと本格的に絡んだことから、本編では説明されなかったゴエティアの話もあるといいなあ難しいかなあと思っていました。
しょっぱなからあって大興奮した。
前作との関係性、ソロモンは地獄で他世界から熱量を奪い取っていたこと、匂わせるだけ匂わせていたあいつ=主様を確定させたこと、めちゃくちゃよかったです。
1Pで綺麗にまとまってて最高。この辺りはゴエティアクロスのみではわかりづらかったから本当によかった。

次のページはこの世界の年表。
年表! ファンブックぽい!(ファンブックです)
いきなり10歳のソロモンがラジエルからラジエルの書を貰うって書いていて驚きました。
10歳!? ラジエルから直接もらったの!? どういうこと!? ……この謎はすべて短編小説で解けました。最高です。
アドニアがガチで凄い人だったのがわかったのもよかった。魔導師長になるべくしてなった人じゃん。

次ページは各マップの紹介。これもよかった……よかったしか言ってないですね。
暁の協会本部は古城をそのまま利用しているとは語られていましたが、元々はソロモンの城だったんだなあ。
特別頑丈に作ってただろうし、破壊されることなく残ったのは納得。
壊れた塔の裏話とか、ファンブックでしか語られないだろう内容で楽しいですね。

各マップ紹介の次は天界と天使たちの話。
神の眼がいるってことは口とかもいたのかな、という謎が解けました。
堕天使たちのレアリティは当時の階級に基づいている、って設定も面白かったです。

更に次ページは暁の協会について。
支部も含めた全魔導師の人数が判明。中級魔導師100人って少ないな……!!!?
各支部は中級が10人しかいないんじゃ1級魔導師でも隊長になるわけだよなあ。
貴重な戦力である中級魔導師二人で隊を組んでるのってひょっとしてポラリス隊だけだったりしません?
魔導師長の弟子二人が二人とも中級魔導師で、しかも隊組んでるって、多分相当有名だろうな……。
いつか生放送で取り上げるために「ゴエティアクロスで知りたいことを教えてください」的なことを募集していて、「魔導師の階級が知りたいです」って送ったことがあったりもしました。
あの時は1級魔導師と中級魔導師の間に初級魔導師が入るのかと思っていたんですが、1級のすぐ上が中級なんだな。

世界観設定はここまで。
以降は美麗イラストが載っています。
サンプルの段階ではSDが載っていなかったんですけど、一緒に載せてくれたの嬉しいな。
自分では所持していなかったり、引いてはいても残念ながらPTに入ることはないキャラクターも多く、ゲーム内では見る機会が少ないイラストをじっくり見られるのは最高です。
同じキャラクターでも衣装が違うと続けて見る機会も少ないので、並んで載っているのもいいですね。
衣装が違ってもそれぞれに似合う衣装を考え抜かれて描かれているのが伝わってきて楽しかったです。
みんな違ってみんないい。

新しく判明したのは各魔神の身長ですね。
全体的に私が思っていたより小さかったです。ボティスよりフォルネウスの方が低かったのは意外だった。
でも言われてみればわかる、ってキャラクターたちばかりでした。
あのキャラクターとあのキャラクターが同身長……! とか、あのキャラクターたちが並んだ時に身長差ができるんだなとか身長だけでも盛り上がれて楽しかったです。

美麗イラストの後は書き下ろし小説。
冒頭、これ誰の話だ!!!!!!!? ってなりました。
雰囲気的にラジエル様視点か……? と思ったらソロモンが出てきて、ソロモン!!!!!!!? ってなったしラジエル様も登場してラジエル様!!!!!? ってなった。
年表はそういうことね~~~~~?!

短編小説、主様とエルの日常とか主様とクロウの過去話とかポラリス隊の任務中の出来事とかになるのかなと思ってたんですよ。
まさかラジエル様とソロモンの話になるとは、予想できていた方いるんでしょうか。私は全くの予想外でした。
でも主様とエルの日常とかはイベントや外伝でも書けそうですし、ラジエル様とソロモンの話はまさに「ここでしか読めない特別な話」でファンブックにふさわしいなと。
ソロモンは幼少期から聡明な子供だったこと、知識を求めたのはラジエルもソロモンも同じだったこと、ソロモンの答えが世界を動かすきっかけになったこと……数ページに込められた内容が濃い!
ソロモンは世界を救うことに死んだ後も拘り、この世界に生きる者全ての命を背負おうとしていたのは自分の選択から逃げなかった結果なんだなと知れてめちゃくちゃよかったです。

そういえばいつかのアンケートで「紙媒体で小説が読みたいです」と書いたことがあったのを思い出しました。
叶った……!!!! 私の要望が通ったとかではないとは思いますが、意見を出しておくのは大事だと思います。

ここから先は「欲を言えば」の話です。

・キャラクターの年齢が……年齢が知りたかった……!!!
リガルの年齢は本編で出てきていますし、主様とクロウはある程度年齢が推測できますし、ソロモンがあれだけ細かく設定あるんですから、人間のキャラクターには年齢が設定されていそうなんですよね。
でも魔神に合わせたのかどうなのか、魔神と同じくCVと身長の項目しかないんです。
(実装されていないキャラクターにはCV:未実装ってわざわざ書いてたの真面目だなと思いました)

・多少値段が高くなってもいいから、あと数ページ増やして欲しかった……!
別衣装がないキャラクターは1ページに数柱まとめられてしまっています。
ページ数的にこうなることは最初から予想できていたとはいえ、実際に見ると想像以上にまとめられてしまったのがつらい。つらいというか寂しい。
4柱まではまだ……なんですが、1ページに6柱ともなると本当に小さくて……。
事前に値段のアンケートも取っていましたし、手に取りやすい値段との兼ね合いもあると思うので仕方ない部分もあるとは思っています。

・第4回デザインコンテスト前に欲しかった
本当に個人的な話ですが、この本があれば絶対描きやすかったなと……!!!
対象キャラクターは全部の衣装ゲーム内で確認したし、世界観を掴むために他のキャラクターもたくさん見たんですよ。
もし予定通りに届いていたらこの本をめくればよかったんだと考えると惜しいですね。
それだけファンブックが素晴らしかったということでもあります。

・今回は「イラスト集」だったので、次回はぜひ「設定資料集」を出してほしい。
すごく、すごーーく欲しいです。
語られなかった話がいっぱいありそう……!!!
それにTwitterに載っている設定画とかも載せてほしい~~~! 第二段、待ってます!
……アプリスタイルさん以外のところでお願いします。(小声)

オーロラアクリルフィギュアの感想


延期に延期を重ね、私の元に届いたのは02/12でした。
無事に届いて本当に良かった……。
中がスカスカなのとタペストリーにくっきつまくっているのは先に届いていた方のお写真で知ってはいたんですが、その通りでした。うーん、雑。




物としては超綺麗です!!!!! 
アクリルフィギュアを購入するのは初めてなので他と比較はできないのですが、色が綺麗に出ててすごい……!
角度によってキラキラの色味が違って見えて素敵。
中でも親愛書エルちゃんが本当に綺麗です。描き込まれた背景の色も全部しっかり出てるんですよ。
完成度の高いイラストがアクスタになることにより更に映えていて最高。
なにより、””””存在している””””ことは何ものにも代え難い喜びがあります。物理はつよい。
嬉しすぎて何時間でも眺めていられちゃう。
とりあえず袋のままケースに収めたんですけど、このままでもいいかも。
きっちり並べていたはずなのに途中でずれているのはどうしたんですかね。


運営さんのセレクトだとデザコンキャラは入らないでしょうし、数多くのキャラクターの中から選べる仕様にしてくださったのは本当に心から感謝しています。
大好きで、本当に大好きなゲームで、こんな日がくるとは夢にも思いませんでした。
ありがとう。一生大事にします。

以下は大変に正直な感想です。
カットラインが……もうちょっとどうにかならなかったですか……?
元々はアクスタにする用に描いている絵じゃないですし、背景やエフェクトで切り抜きにくいのはわかるんですけど、それにしても適当感がすごい。
でも多分、難点がこの一点のみだったならこんなものなのかな~? って流していたと思うんですよね。
二度目の延期の時に「デザイン工程が完了していない」と書いていたのに延期してこれ……? ってなっているだけです。
四角か円でよかったと思うんですよ……絶対そっちの方が楽ですし……。

カットに関わってくる問題なんですが、サイズがバラバラなのも気になります。
アクスタ用に描き下ろしている絵ではないからある程度は仕方がないとは思います。でも絵によって大きさが大分違うんですよね。
カットなしの長方形タイプのイラスト(親愛書エル)は思っていた以上に小さかったですね……。
並べた時の統一感はあんまりないです。

タペストリーの感想


描き下ろしイラストを使用したタペストリー。豪華~!
みんなかわいい……!
特にビヒモスが好きだなあ。衣装がすごくよく似合っててかわいい。
エルちゃんみたいに実装しないかな~!?
以前RTキャンペーンでいただいた水着ポスターと一緒に飾れたら最高なんですが、飾るには存在感がありすぎてしまいこんじゃうだろうな……。

総評:Happy…💕💕💕物は本当に本当に最高なので第二段も欲しいです!

以降は余談です。

使用したケース/保護カバー

アクリルフィギュア
マイコレ ディスプレイケース 1マス×4 各110円

マイコレ ディスプレイケース ロング 110円

セリアで購入。
1マスの方がどうやら廃盤らしく、お店に残っていた分を全部買いました。
色々なケースを探したんですが丁度よいものをなかなか見つけられず、これが良さそうだなと。
でも4個しかなかったので、サイズが小さいロングも1個購入。
背景がなく横幅が小さくなるだろうクロウ用です。届く前に買っていたため、入るかは賭けでした。
親愛書エルもこっちでいい気がするな~~。
カットなしの長方形と背景なしの立ち絵がロング。エフェクト、背景カットありのイラストが1マスって感じですね。

ファンブック
クリアブックカバー A4判(8枚入)110円

ダイソーで購入。

サウンドトラック
ミエミエ CD透明保存用カバー ノーマルサイズ(10枚入)150円

amazonで購入。

ゴエティアクロス-op歌詞

Magus~運命の反逆者~

あなたに届くメロディ
永遠(とわ)の闇に導いて
閉ざされた世界の果て
一人待つあなたの声
そっと触れるその手は
反逆の鐘奏でて
破滅への呼び声を今抱きしめて
崩れる想いは遠い過去
遥かなる彼方へと今見つめ
この掌を伸ばす
重なる背中はディジャビュ
動き出す運命を切り裂いて
あなたが紡ぐメロディ
光の鎖を断ち切って
断罪の翼、穿て

凍りつく不死の都市
千年の記憶を辿って
想い巡るその塔は
神に抗う運命(しゅくめい)
枯れ擦れる魂にまた導かれ
彷徨う意識は異界へと
交差する未来と今は消えない
ただゆるぎない絆、結んで
重なる背中はディジャビュ
動き出す運命を切り開け
狂おしい願いは霞んで
壊れゆくこの身体さえも捧げ
重なる想いは一つ
希望の火胸に強く抱いて
あなたが創るメロディ
黒き翼を導いて
絶望の檻を砕け

ゴエティアクロス-天上決戦「アレイスター」 フレーバーテキスト

I-エイワス

天界は強く、人間の力では太刀打ちできない。
天魔は日を追うごとに強くなり、天使は対抗できないほどの力を持つ。
……1人でできることには限度がある。
まずは私の持つ第1支部、その魔導師だけでも、強く鍛える必要があるはずだ。

――25回目のアレイスターの追憶

II-アイオーン

この時代は、まさしく時代の転換点だ。
人類に味方する女神たちが目覚め、天上の塔を砕く五芒聖が起動している。
ソロモン王が莫大な力を用いて繰り返すだけの価値はあるということだ。
――何度死んだとしても、必ず地上に勝利をもたらさなければ。

――107回目のアレイスターの追憶

III-ペルデュラボー

些細な行き違いで人間はすれ違い、些細な運のなさで人間は死んでいく。
これだけ繰り返してもなお、完璧と言うには程遠い。
しかし、これまで幾度となく天上の塔に、天界に辿り着いているのだ。
何度でも耐え忍ぼう。勝つのは私たちだ。

――733回目のアレイスターの追憶

IV-ヴィア・ドロローサ

何度死んだのか、どれだけ痛みを抱えてきたのかもはや覚えていない。
私の顔を忘れた部下に何度失望したことだろう。
命を救った恩すら、次の時間では忘れ去られる。
……こんなことを考えたところで意味はない。
この苦難の道を歩めるのは、ただ私だけなのだ。
英雄として、私は進み続けてみせる。

――2132回目のアレイスターの追憶

V-バフォメット

また失敗だ。また失敗。失敗失敗失敗失敗。
ラファエルのやかましい声も、ウリエルの笑い声も、ガブリエルの蔑む声も、ミカエルの狂った声も、ラジエルの威圧的な声も聞き飽きた。
次こそは。次こそ。次こそ殺してやる。

――24554回目のアレイスターの追憶

VI-メガセリオン

私なんだ。この世界を永らえさせているのは。
敗北の底に沈むだけの世界を、私が幾度も繰り返し救いの道を探しているのだ。
なぜ蔑まれねばならない。
なぜ罵られなければならない。
他ならぬ、守ってやっているはずの人間<おまえたち>に……?

――55987回目のアレイスターの追憶

アレイスター

意味などなかったのだ。私の苦しみに。
私のこれまでの戦いはすべて無意味だった。
だがすべてを諦めるには、私は繰り返し過ぎた。
このまま時間の淵に沈むことなど許せない。
私と同じ苦しみをすべての者に与えよう。
何もかもを殺すほかに、私の痛みは癒されない。
人間に、天使に――――ソロモンに、復讐を。

――56642回目のアレイスターの追憶

ゴエティアクロス-命害大戦-――閉幕――

ゴエティアクロス

 魔導師たちの攻撃を受けて、ワールドの巨大な身体が崩壊していく。

ワールド『エラー発生。エラー発生。……損傷率、95%。修復機能、大破しています』
ワールド『再度の広範囲時間停止は発動できません。事象改変による全体機構の再生はできなくなっております』
ワールド『……皆様を幸福にする、業務の遂行は困難です。機能停止以外の選択肢は棄却されました』
ワールド『……私は何を、間違えたのでしょう』
ワールド『元の世界でも、ここでも……命害たちも同様……彼らは幸福を望んでいない……』
ワールド『検索結果、0件。予測演算結果、エラー。何故……なのでしょうか……』

 ワールドの巨大なパーツが本体から剥がれ落ち、地上に落ちる前に燃え尽きて消えていく。
 その下で、壊れていくワールドを見上げ、ラジエルは嗤っていた。


ラジエル「安心しろよ。お前のデータは、私が有効に役立ててやるからよ」

 ラジエルは降り注ぐ機械の欠片を掴み取ると、それを小さな羽に変えた。


???「――何もない」
???「レメゲトンは、私は縁を手操れない」
???「ゲーティアは、ただの防衛装置となり果てた」
???「テウルギアもまた、新たな世界に糸を伸ばすことはない」
???「ここまでなのか、私の復讐は。もはや熱量は枯れ果てていく。……動くことができない」

 ここではないどこか。
 漆黒に包まれた世界に、男の声が響いていた。

 そんな何もない世界の中に、一枚の羽が舞い降りる。――鉄が軋む音が継続的に鳴った。

???「これは、なんだ……? ゲーティアの防衛を潜り抜け、塔界から何かが来たとでも……?」
???「これは……設計図? ワールド……異界を観測し、侵略し、時間を支配し、熱量を抽出する機構だと……?」
???「……そうか。これを使えと言うのだな」
???「いいだろう。愚かな天使よ。そこまでして享楽を求めるというのならば――」
???「塔を建てよう。その熱量をもって……貴様に、貴様らに我が矢を届けてくれる……!」

 ――命害大戦 ワールド――
 ――閉幕――

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-

ワールド戦を閉めたログインストーリーに、謎の人物が登場しています。
結論から言うと、前作ゴエティア-千の魔神と無限の塔-においてラスボスであったソロモンです。
天界大戦に敗北したソロモンは、神を倒す力を得るため地獄に堕ちました。
その地獄で足掻いていた頃、時系列的にはゴエティア-千の魔神と無限の塔-本編開始前になるはずです。

第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅰ

テウルギア「ここからは、私が観測した結果から「推測」されるもの。おそらく、ソロモンの計算はこの時点で少し狂っていた。レメゲトンが、己の力だけでは塔界との縁を辿れないこと。他の世界から熱量を奪い取るという芸当は、ソロモンという「支配者」がいたからこそ成せたものであった。ゲーティアが、基底世界の防衛装置と成り果てたこと。稀に縁の糸を辿ってこの基底世界に侵入するモノを、消し去るだけの装置となっていた。そして、私が――テウルギアが、新たな塔界との縁を作り出さないこと。今まで奪い取った熱量は、全て私が作った「糸」を使っていた。ささやかなる、反抗。だがきっと、ソロモンは気付いていないだろう。私が、自らの意思で、「動くのをやめた」ということに」
テウルギア「すべてを諦め、自棄に陥る。私が観測してきた世界の中にも、そういう生き物がいた。見すぎてしまったせいで、毒されている。だけど、見てみたかった。全てを知っている私が、動きを止めればどうなるのか。私は己の意思で思考を止めた。ただ、時間の経過と共に枯れ果てていく基底世界と、熱量を奪われなくなったことで少しずつ蘇っていく世界を観測する」

第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅱ

テウルギア「私が黙してから、永い時が流れた。ソロモンは、レメゲトンになった。レメゲトンは、ソロモンとなった。ゲーティアに、動く気配はない。元よりあれに意思などなかったので、世界の根幹に座しているのだろう。今この状況に「何か」を感じているのは、私と、ソロモン」
テウルギア「どれくらいの時間が流れたのかは分からない。基底世界が完全に力を失い、再び「無の暗闇」に戻ろうとしていたとき――ソロモンは、ついに動いた。いいや、それがソロモンであったのか、消滅を危惧したレメゲトンであったのかは分からない。その二つは、永い時の中で一つとなっていた。故に、二つに境目などない。ソロモンは、レメゲトンとなったのだから。だからこそ、なのだろう。基底世界が無の暗闇に戻れば、世界と融合したソロモンの魂も消えてしまう」
テウルギア「そして確かに、変化が起きた。この世界に、12の塔が出現したのだ」
テウルギア「私が観測してきた世界に在った生命。その中でも、特に強い力を持ち、強い執念を持ち、選ばれた魂を持つ――「支配者」の素質を有した者たちを基底世界に引き込み、レメゲトンは再び塔界への侵攻を果たす」
テウルギア「基底世界は、息を吹き返した。動き出した世界を、観測しなければらならない。あの男が、自らの目的のために、どれだけ愚かなことをしようとしているのか。私は、観測しなければならない。誰の手も届かない、この俯瞰の高みから」

???「塔を建てよう。その熱量をもって……貴様に、貴様らに我が矢を届けてくれる……!」
テウルギア「そして確かに、変化が起きた。この世界に、12の塔が出現したのだ」
熱量が不足して滅びかけていた基底世界にもたらされたのが、ラジエルが届けたワールドの設計図ということですね。