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<先へ進む時>
あいつを大切に想っていたアスタロトとナータンの本心からの会話が見られるのがすごく嬉しい。
しかもナータンの石の前ってのがさ…てっきりあいつの石の前で会うことになるのかと思ってたんですよ。
ナータンが決別のために先に自分の石の前にきたこともよかったし、アスタロトは先代候補者のナータンをアスタロトなりに大切に思っていたことが分かってとてもとてもよかった。
「無駄な足掻きばっかりして、さぞ滑稽に映っていただろうな。……それでも俺は、やらずにはいられなかったんだ」ってナータンの嘘偽りない言葉が好きだよ。世界を変えたのは当代候補者たちで、ナータンは結局なにもできなくて、手元には何も残らなくて。足掻き続けた果てが亡霊という惨めな姿でも、それでもナータンはやらずにはいられなかった。あいつが、ルシエラが、自分の世代の候補者が好きだったから。大切だったから。そんな彼は確かに愚かだったんでしょう。彼が独断で動いたことが繰り返しの発端になったんだもの。
けど、彼が動かなければ、今も世界は何ひとつ変わることはなかった。どんなに小さな反抗でも、世界を変えるきっかけになった。それをアスタロトが彼女の不器用な言葉で伝えたの好きだな………。
ナータンは 「アスタロト。お前……優しかったんだな」と意外そうに言っていたけれど、そうだよ、アスタロトは優しいんだよ。あなたのことも彼女なりに認めてたんだよ。
代替品として呼び出された当代候補者ルシール、あいつを知るアスタロト。彼女達がそれぞれ自分の言葉で「あなたの行動で未来は繋がっている」と伝えたのが好きです。ナータンがこれでよかったんだ、と思える日はもしかしたら永遠にこないかもしれないけれど、でも後悔のない人生はないからね。彼の後悔が彼女達の言葉で少しでも軽くなっていればいいなと思う。
<暗闇の中>
テウルギアが「信じていた」って言ったの好きだ~~~。人間に憧れた観測者も変わったよね。
レンの忠誠心が愛しいけどそんな覚悟は決めないで!!!!!!!!?レンがいてくれなきゃいやだよ!!!!
誰もがあいつを通して自分を見る中で、最初から最後まで一切ぶれずに主人公を見てくれていたレンがいてくれたからここまでこれたんだよ…!
<回想:>
魔王が再び加護授けてくれるの、めちゃくちゃよくないですか…!!!!!????
世界を変えるために挑んだゲーティア・プライム。世界を変えるために挑むゲーティア。
あの時はアスタロトに頼まれたから渋々といった様子で力を貸してくれた魔王が、今度は主人公のために自分の意思で力を貸してくれるんです。12塔界まで踏破して力を付けた今となっては無意味なものかもしれなくても、お守りとなるように自分達の想いを込めて。あの時と今の彼女たちの態度の違いが、過ごした年月を物語っていて大好きな演出だなあ。こういう演出最高最高最高の100点満点だと思う。ゲームってこういうのが楽しいよね~~~!!! 大好き!!!
個人的にバラムが「あの時のアスタロトだって……わたしたちに何か言ってくれてれば、今がもっと違う未来になってたかもしれないのにさ」って言ってくれたのがすっっっごい嬉しかったです。裏切ったあの時のアスタロトのこと、いつか魔王たちに話して欲しかったんだ……。でもここまで来ても入らなかったので、もう過ぎたことだから見られないかもなあと尺の問題もあり諦めも入ってて。ゲーティアと挑む段階になって話すの、控えめに言って最高では????
ナータンも独断で動きすぎだけど、アスタロトも独断で動きすぎでしたからね。一人で背負うんじゃなくて何か言って欲しかったよ、同じ魔王なんだからさ、ってあの時のアスタロトへの不満を口にしたのが嬉しい。バラムやさしい。
「心中をするには、みんなのことが大切になりすぎちゃったもの」って返したグレモリさんも好きだよ…。
<回想:雷と破壊>
アスタロトが一番、それは揺らがないフルフルが「違う、みんなが楽観的すぎるんだよ。大事なことは全部主人公に押し付けて、わたしたちは手を貸すくらいしかできないのに」って言ったの、フルフルの優しさがこれでもかと詰まっていて大好き。「大事なことは全部押し付けて」って主人公のこと想ってなきゃ出てこない台詞だから。
「後悔しなかったことなんて、一度もないや」を他の誰でもないフルフルが言うのは言葉の重みが強い。フルフルはちゃんとみんなのことを大事に想ってるんだよね。
アスタロトと被るから、アスタロトのために力を授けなかったハルパクスさんが好きだ……。
<回想:盟友>
「俺たちの中では、まだクラウラが生きてるんだよ。全然知らない場所で突然消えましたなんて言われても、到底納得なんてできねえんだ」
裏切ったアスタロトのことを触れてほしかったのと同じく、こちらも見たくて、けれど叶わないかもしれないと思っていたことだったからすごく嬉しかった。
クラウラのこと、ちゃんと主人公の口から喋ってほしかったんだ。報告じゃなくて、主人公の想いを乗せて。
「何もかも全てなかったことになるなら、俺はまた自分の目的のために平気で他人を殺そうとするようなどうしようもねえクズ野郎に戻るのかよ……?」
「自分がクズであることも自覚できないクズ野郎に戻った俺はどこで生きるんだ?」
「俺が犯したどうしようもねえ罪を、なかったことになんてさせねえぞ。俺だって、クズなりに覚悟をして生きてきたんだ……!」
「俺自身が背負ったまま死ななきゃ、意味がないんだよ!」
「記録だけじゃ、何の意味もないんだ!」
「俺の選択を、後悔を……なかったことにするな。それはお前たちの独断でやっていいことじゃないぜ」
俺はお前のようには強くなれない、ってジェイクは言ったけれど、その通りなんですが、ジェイクも強いよなあ。俺の罪をなかったことにするな!!! って言えるものじゃないよ。逃げ出した過去の自分を見つめて、悔やんで、俺はこの罪を背負って死ぬ、って覚悟を決めてるあなたが好きだよ。彼の言葉はがつんときた。皆と出会って変わった今のこの人が好きだ、って強く思った。
いや~~~まさかジェイクのことこんなに好きになるとは思わなかったな。長い物語の中でみんな変わったけど、成長が色濃く見られたのがジェイクだと思う。
「奴隷となる未来を示されていても、歩むことを止めなかった頑固者を甘く見ないでいただきたいですわね」って答えたルシールさんも好きだよ…。頑固者、って言い方が好き。
<回想:過去の亡霊>
「過去の亡霊」がこの地獄で、「生きた」って言ったの切なくて苦しくて、大好き。
「あいつらの価値観でお前を救おうとする頑固な魔導書」って言い方がそうなんだよな~~~!!!!! って力いっぱい頷いた。そうなんだよね、魔導書組は主人公のためにはそれが一番だと思っていて、そう信じている。他の価値観を知らないから。間違ってはいない、けれど、誰より主人公のためを想ってくれていたレンを犠牲にして全てを無に返して「本当に主人公のためになるの?」って疑問を私は、プレイヤーは、地獄で確かに生きた人間たちは、抱いたんですよ。生きていたから、生きているから。なかったことになんてしたくないの……。この世界で生きた自分を、出会った人たちをなかったことにしてしまったら、それはもう自分じゃないんだよ。皆が望んだのはそんな結末じゃなかった。人間組と魔導書組で感情が噛み合ってないのが凄く好き。クラウラもそういうところあったもんね。
「……頼んだぜ。昨日までの俺たちが歩んできた道を、あいつと一緒に歩いた足跡を――」
「――おれはそれなりに大事に思ってるんだ」
ナータンの心からの笑顔が見られたのがめっっっちゃよかった…。泣きそうになった…。
友人たちと過ごした過去が本当に大事だったの、大事なの。けど彼はもうこの世界に生きている人ではないから、未来へは行けず想いを託すしかできない。大切な記憶は大切に彼の胸にしまったまま、頼んだぜ、って託すのめちゃくちゃよかった。
ジェイクと同じくこんなにナータンのこと好きになるとは思わなかったな!!!!!? お前らが好きだよ!!!!!!!
うさんくさすぎたナータンが本音を吐いたのが凄く好きだったし、彼の行動を知った周りの人の対応が優しかったのも凄い好きなんですよね。甘やかす感じの優しさじゃなくて、全てを許すのでもなくて、ナータンという一人の人間の人生を歪めず捉えたのが好きだった。言語化難しいな、今後の課題とします。
<回想:金剛>
「自らの世界のために殉じ、この世界の皆すらも救おうとするお前が破滅する様など、見たくなかった。……立ち止まって、ほしかったのだ。今でも妾は、主人公がここで立ち止まり永遠にこの無音の時が続けばいいと思っている」
アスタロト………………。
アスタロトが何故あいつを封印したのかって理由は語られてたけど、アスタロトの心情はほとんど語られてなかったんですよね。改めて立ち止まってほしかった、って言われるとつらい…。アスタロトも本当にあいつのこと大事だったし、今も大事なんだよね…。永遠にこの無音の時が続けばいいと思ってる、って、あいつの前でだから零すアスタロトの本心なんだよな。それでいいとも思ってない、でも、紛れもない本心。きっとあいつは、アスタロトがそんな風に立ち止まることは望んではいないよ。これから先も痛みは消えないかもしれないけれど、主人公が、仲間たちがあなたの傷を癒してくれることを願います。
次回でラストかーーーーー……!!!楽しみだけど、楽しみなんだけど、実際にくるのは寂しいですね。
みたいけどみたくない、でも全部見たい。彼らの選択を、見届けたい。
後悔の一つもないのは無理だと思う。だからせめて、後悔の少ない道を選んでほしい。自分達の意思で。
あいつが結局出てこなかったから、ソロモンも出てきてそうにはないかな。そのあたりはゴエティアクロスで! になりそうな気がする。
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