ゴエクロ世界はループしている

世界はループしている?

この世界がループしているのは、序盤で示唆されていました。
初出は1章6部4節です。

「終わった世界を、また始めるために」主人公の決意の後に場面転換し、髪が黒いエル(以降、黒エル)が語り始めます。

エル?「……」
エル?「……やはり、こうなってしまうのか。神に抗う者よ」
エル?「私は……知っている。滅びの輪廻を知っている」
エル?「この先は、あなたが選択した並行世界」
エル?「あなたは4度枝<<ルート>>を繰り返した。そして――私はその結果を知っている」
エル?「でも、私に語る資格はない。私はあなたを止めることができなかったのだから……」
エル?「だから言わない。あなたは自分で思い出さなければならない」
エル?「あなた自身で見極めなくてはならない。4つの枝から伸びる先端が未来につながっているのかいないのかを……」
(1章6部4節)

「……やはり、こうなってしまうのか」本部が壊滅し、女神が連れ去られるのを彼女が見るのはこれが初めてではないことがわかります。
彼女の言葉通り、物語はこの後サタナエル・ベルゼブブ・サマエル・アザゼルの4ルートに分岐します。黒エルは全てのルートを観測してきた存在ということです。
黒エルの他にも、枝について触れられているシーンがあります。

クロウ「我々には空間の歪みが見えません。グレモリ様にはどのように見えているのですか」
グレモリ「うーん、そうねー。難しい質問だけど、あえて例えるなら木の枝かしら」
クロウ「枝……ですか?」
グレモリ「ええ。今私は、ベルちゃんと話した空間の狭間まで伸びている枝を辿っているの」
リガル「なんだよ、その言い方だと枝っていうのは何本もあるみたいじゃねーか」
グレモリ「その通りよ。空間から空間に繋ぐ木の枝は複雑に重なりながら伸びているの。今私たちのいる世界が木の幹だとすれば、ベルちゃんがいる場所はその幹から伸びた枝のひとつでしかない。木はたくさん枝を伸ばすでしょう? だからここから沢山の枝が伸びている」
グレモリ「この世界が辿る可能性のある未来。この世界が辿るかもしれなかった過去。もしかするとこの世界とは限らないわね。でもね、その辿った先の世界もそこから枝が伸びている場合もあるの。だからさっきこの世界が木の幹と例えたけれど、もしかするとどこかの木の幹の枝の一部なのかもしれない」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

世界を木に例えたグレモリの説明は、ベルゼブブルートが始まりではなく枝分かれした後の世界であることを仄めかしています。
沢山の枝が伸びているとも言っていることから、主人公が繰り返した4ルート以外にも無数の可能性が存在しているのが伺えますね。

序盤の黒エルの台詞、グレモリの例えで、ループしている世界の内の一つであると推測できます。
しかし黒エルは「並行世界」とも言っており、4ルートが同時進行だったのかどこかのルートの全滅後に他ルートが始まっていたのかまではこの時点では明らかになっていません。
何をトリガーにして繰り返しているのかも不明です。
判明したのは5部サタナエル4章5節です。

アドニアは、数々の歴史書や古文書、遺跡等を独自に研究し、人類の勝利への道筋を命懸けで探ってきた。そして、一つの結論を導き出した。それは、神に抗うための鍵とされてきた女神さえ信じることができないというものであり、この時アドニアは真の絶望を味わった。
(女神は、力だけであれば神にも届きうる。しかし、どれほどの力があろうと我々が勝利することはない。なぜなら……)
アドニアは確信していた。この世界は、何度も同じ「時」を繰り返している。恐らくは500年前の神への反乱から。(中略)

時が何度繰り返しても女神は反乱し、人類は滅ぼされる。幾度も人間たちに絶望を与えるのは創世神だけではなく人間を争いに巻き込む女神もなのだ。
(5部サタナエル4章5節)

死に際のアドニアの回想でこの世界が500年前から繰り返していることが確定しました。
何度繰り返しても人類は滅ぼされると言っていることから、トリガーは「この世界の滅亡」であると思われます。

もうひとつ、立てた仮説がある。肉体が滅んでも魂に記憶が刻まれている、あるいは刻まれている人間がいるというものだ。それは、時の繰り返しを知っているということであり、「時」が戻る度に戦いと絶望を味わい、魂は傷つけられていることになる。
アドニア(今生の命が尽きても、記憶を保ったまま初めから繰り返す……これほどの絶望が、あろうものか……)
これまで自分が歩んできた血塗られた道が正しいなどと、胸を張って主張することは到底できない。だが、アドニアは地上の希望であるソロモンの末裔、主人公を見出した。主人公の素振りを見るに、時の繰り返しを認知しているとは考えにくい。しかし、大魔導師の末裔ならば魂の謎を解き明かせるだろう。
そして、きっと「次」こそ、天と地が平定された、平和で光に満ちた世界が訪れるかもしれない。
(5部サタナエル4章5節)

世界はループしている

・この世界は500年前の神への反乱から繰り返している。
・サタナエルルート以前から何度も繰り返しており、サタナエルルートで人類が滅ぼされると500年前まで時が戻り次の世界が始まる。
・時の繰り返しが魂に刻まれ、知っている人間がいる。(アドニアは知らない)

これらの重要な情報が明かされました。
では、4ルートはどんな順番で繰り返しているのか? 時の繰り返しを知っている人間はいるのか? を考えていきたいと思います。

4ルートはどんな順番で繰り返しているのか

まずはメインストーリーの遷移画面を見てみましょう。

上から順番にサタナエル、ベルゼブブ、サマエル、アザゼルルートで並んでいます。これらはメインストーリーの更新順でもあり、サタナエル編が最初に更新されるようになっています。
最初に「この世界がループしている」と明かされるのもサタナエル編で、この枝が終われば次が始まると示されていることから、他3ルートはサタナエルルートの後だと推測できます。
裏付けるシーンがベルゼブブルートにあります。

あなたは夢を見ている。自分でもそれに気づいているが、現実と遜色のない鮮やかな光景だ。
今まで訪れた事のない城のような場所にあなたはいる。
そして、隣にいるのはベルゼブブとサマエルではなく、これから救いに行くはずのサタナエルの姿だった。

サタナエル「皆の者! しっかりしろ!」

サタナエルが凛と響く声で叱咤する。

サタナエル「我ら女神が必ずお前たちを古城の外へ導こう。辛いだろうが今は私たちを信じて耐えてくれ」

戦いに消耗した魔導師たちの顔つきが変わるのを、あなたは感じ取った。
そうだ、女神たちの言葉には力がある。人間の心を動かす力だ。それが女神が女神たる所以なのかもしれない。
この光景は経験したことのない出来事のはずだが、あなたはなぜだか初めて見た光景には思えなかった。

まるで、一度この光景を体験したかのように……
(4部ベルゼブブ編2章6節)

主人公が「まるで、一度この光景を体験したかのように……」と夢に見たのは、4部サタナエル1章5節での出来事です。
主人公はサタナエルルートの後にベルゼブブルートに入ったのがわかります。つまりサタナエルルートはバッドエンドです。
ベルゼブブルートで思い出すのがサタナエルルートのみであったということは、順番はサタナエル→ベルゼブブだと考えてよさそうです。
これはメインストーリーの並び/更新順も一致しますので、サタナエル→ベルゼブブ→サマエル→アザゼルの順で主人公は繰り返していったのではないでしょうか。
ただし外伝、忘却の奇譚ではサタナエル→アザゼル→サマエル→ベルゼブブでしたので、違っているかもしれません。

時の繰り返しを知っている人間はいるのか

サタナエル5部前編まで更新された現在、時の繰り返しを知っている人間はアドニア以外に出てきていません。
そのアドニアも魂に刻まれているのではなく、自力で答えに辿り着いています。

しかし、ベルゼブブルートにて「時の繰り返しを認知しているとは考えにくい」と言われていた主人公が以前のルートを夢に見ました。
他の人間も、夢で見るくらいはあるかもしれません。
可能性が見えるのが、グレモリに枝の説明をされた後のクロウの反応です。

クロウ「辿るかもしれなかった未来……過去……」
リガル「辿る「かも」しれなかった未来とか過去とかそんなのどうだっていいだろ。俺がいる場所が今なんだから」
グレモリ「ふふふ……! その通りよ! 今言ったこと決して忘れないで。それを忘れなければ私たちはこれからも戦っていけるわ」
リガル「あ? ああ」
クロウ「…………」
(2部ベルゼブブ編6章5節)

グレモリが何を言っているのかわかっていないリガルに対し、クロウは考え込んでいます。
サタナエルルートでは対価が原因で寿命が短くなり、このまま死亡すると思われるクロウは、何かを覚えているのかもしれません。
記憶があったとしても、黙っている人間もいるでしょう。個人的には女神の前に姿を見せようとしない第一支部長チックがそうではないか、と思っています。

本編のみではなく、イベントでも気になる発言があります。
1周年記念イベント、追想なる試練の中でのエルです。

エル「本当はあの時、あなたの前に我慢できず現れたのは私の方なんです」

あの時というのは、あなたがエルと初めて出会った時のことだろう。しかし、我慢できずに現れた、というのは一体……?

エル「主人公様とクロウが魔導書の実体化を目指すと知った時に、以前より抱えていた想いが溢れ、自分を抑えられなくなっていたのです。……私は契約したあの日から、ずっと主人公様にお会いしたかった」
エル「本当は、あの時に課した試練も実体化の理由をつけるために行ったこと。本当なら、私たちが出会うのは――むぐっ!?」

エルがそこまで言いかけた所であなたは彼女の頬を軽くつねる。どんな事情があったかはわからないが――彼女に出会えたことで自分は強くなれたということと、そして、これからもずっと一緒にいて欲しいということを伝え、手を離した。
(一周年記念イベント 追想なる試練の中で)

エルが何を言おうとしたかは、主人公に遮られわかりません。文脈的に「本当なら、私たちが出会うのはもっと先になるはずだった」「別の場所だった」といったところではないでしょうか。
このエルは以前にも主人公に出会った記憶があるのです。
それを考えると、本編のエル≠追想なる試練の中にのエルだと思います。

誰が何のために繰り返しているのか? はまた後日考えたいと思っています。

何故天使は味方になったのか

以前ツイッターで結論を出してすっきりしたんですけど、自分のために改めてブログにまとめておこうかな~と。

議題は「敵のはずの天使が味方になった理由はなにか?」
ストレートな答えは大人の事情です。昔ツイッターでミカエルが紹介されたときはユニット化の予定はありませんって書いていましたし。
このこと自体は特に言うことはありません。そういうものだと納得しています。
その上で、ゲーム内での彼女たちの性格や事情を考慮したときに「どんな理由があれば彼女たちは神を裏切ってこちら(魔導師)側につくのだろう」という疑問です。

様々な可能性を考え、随分前(19/9/18公開)にfusetterでフォロワー限定公開の記事を書きました。
その時、ミカエル、ラファエル、ウリエルについては自分なりの答えを出しました。世界線が違えば仲間になることもあるだろうと。
しかし、ガブリエルだけは何があったら味方につくのかと腑に落ちませんでした。
当時の私には何故ガブリエルだけが納得できないのかを上手く言語化できず、もやもやとした気持ちを抱えていました。
それが解消されたのは4女神の過去を巡る外伝、忘却の奇譚―ベルゼブブ編―(21/01/28公開)です。

作中でガブリエルはこんな台詞を言っています。

「どうして神からこれほどまでの寵愛を受けているのに拒むの!? みーんな神からの愛を渇望しているのに、なぜ!! 私は神をだれよりも愛している……! その私が認めるあなたこそが、神の隣にいなければならないの!」
(ベルゼブブ外伝2章6節)

「私は神を誰よりも愛している。その私が認めるあなたこそが、神の隣にいなければならない」
ガブリエルがベルゼブブに執着し、天界に連れ戻そうとする理由は「神にとってそれが一番いいと私が思っているから」です。他の天使はどうでしょうか。

ミカエルは「心から愛しているサタナエルに同じように愛してほしい」
ラファエルは「右座の守護者に左座の守護者として認めてもらいたい、アザゼルと親友でいたい」
ウリエルは「サマエルに一番の弟子だと褒めてもらいたい」

が執着する理由かな、と私は思っています。この辺りは人それぞれの解釈が入ると思います。

ミカエル、ラファエル、ウリエルは神に忠実ながらも、別枠で相手を一番にしています。なのに相手は自分を一番に想ってはくれず、あまつさえ相談もなく裏切り、話し合えば和解できるはずと思っています。無理です。結果、拗れに拗れました。
でも、もし、一番に想ってくれた上で相談してくれていたなら。相手と同じ道を選ぶ世界もあるかもしれません。
中でも想像しやすいのはミカエルです。彼女のボイスに

「お姉さまを汚す輩には……死を」(戦闘開始時)
「いけない子にはお仕置きが必要ですわね」(戦闘開始時)
「あなたの成長はわたくしの喜びですわ。共にお姉さまに尽くしましょう」(ホーム時)

というものがあります。サタナエルのそばにいることを選んだのが窺えますね。
また、召喚時には

「わたくしにあなたのすべてを見せてください。その器、わたくしが見極めて差し上げますわ」(召喚時)

と言っています。サタナエルを任せるに値する人間なのか、彼女は見極めようとしているようです。
ボタンを掛け違っていなければ姉のサタナエルと共に地上に降りてくるルートもあったのでしょうし、途中からでも仲間になるルートもあるのでしょう。

では、ガブリエルは?
彼女は仲間になってからも「神の伝言者」という立場を捨てていません。彼女のボイスには

「私に任せておけばすべて上手くいく。私の言葉は、神の言葉なのだから」(召喚時)
「これが伝言者<メッセンジャー>の力よ」(戦闘終了時)
「神の言葉に耳を傾けないからよ」(戦闘終了時)

などがあります。ガブリエルがそういうキャラクターだから、で録られたボイスですが、神の味方のような口ぶりで神が放つ天魔を倒していくのはなかなかに不思議な光景です。
更に本編でこんな台詞も言っています。

「ぷ、あはは! 味方? 味方なわけがないでしょう! 私の心は昔も今も創世神と共にあるわ。私は神の伝言者ガブリエルよ」
(3部ベルゼブブ編8章6節)

「私の心は昔も今も創世神と共にある」
仲間になっても神の伝言者の立場を捨てていないように、これはどの世界線であっても揺らがない彼女の信念だと思います。
ガブリエルは自分が愛する神を裏切ったベルゼブブを許せず、他の三天使たちは自分を裏切った相手を許せないのです。
ラファエルは「あたしを裏切ったことを後悔させてからじゃないと」とはっきり言っています。

「ここで! あんたを殺したっていいのよ! あはははは! でも、それじゃもったいないでしょう! もっともっと、あたしを裏切ったこと後悔させてからじゃないと……!」
(4部アザゼル編3章6節)

ミカエル、ラファエル、ウリエルはそもそも相手と拗れることもなく、人間も大事に想う気持ちに耳を傾けていたなら、魔導師側にいる世界線もあると思う。ガブリエルだけは三人とは異なり、神を動機にしているから想像しづらい。が今の私の結論です。
ガブリエルがベルゼブブに執着する理由が明確になったことにより、ようやくすっきりしました。
ちなみに仲間になるにあたって今後の本編で、という発想がないのは、天使陣が既に色々やらかしすぎていて個人的に和解はないと思っているためです。

これらを全部ひっくるめて、「まあ実装しちゃったもんは仕方ないよね。そういう世界線もどっかにあるよね」です。

ソロモンの魂を持つ者たち

ゴエティアクロス

ソロモン 堕天使と結託し神に戦いを挑んだ、地上の王。暁の協会の設立者。10人以上の兄弟と数人の子どもがいる。忘却の奇譚―サマエル編―にて登場。サマエルとは相思相愛の仲だった。

主人公 ソロモンの子孫。記憶喪失で、自身がソロモンの末裔であることを知らない。ウリエルがソロモンと間違えたほど容姿もしくは魂がソロモンと似ている。

↓ 数千年後?

ゴエティア-千の魔神と無限の塔-

ソロモン 神に滅ぼされた己の世界を救うために自ら地獄へ堕ち、世界を作り替えた。目的のためには手段を選ばず、他世界から熱量を奪って糧にしている。今作のラスボス。

あいつ 先代候補者。ソロモンの生まれ変わりで、彼と同じ世界から地獄に堕ちた。その存在は他者から語られるのみであり、直接的には登場しない。▹ゴエティアでのあいつについて

主人公 当代候補者。王にならなかったあいつの代わりとして召喚された、あいつの並行存在。あいつと酷似しており、同じことを繰り返すことを恐れたアスタロトによって記憶を奪われている。ソロモンとの決着をつけた後は転生し、観測者レンに見守られている。

本編主人公以前の主人公 幾回、幾人も呼び出されては失敗していた。主人公が召喚される10日前に召喚された人物は2日で同期のジェイクに刺殺されている。

ゴエティアでの「あいつ」について

<ゴエティア-千の魔神と無限の塔-で明かされていた部分>

あいつ

・アスタロトが「あのバカ」と呼んでいた先代候補者。ルシエラ、ナータンの同期。
・他の呼び名は あやつ 先代の王候補 同一なる者 螺旋回廊の始点 終わらない回廊の始点 など。
・王の一歩手前まで塔を延ばしていた。しかしアスタロトによって封印され、玉座に至っていない。彼が王にならなかったことがゴエティア-千の魔神と無限の塔-本編の始点となっている。

ナータン「眠ってからのことを調べたが、どうやらあいつは王の一歩手前まで塔を延ばしているらしくてな……」(第四塔界 新たな世界へ)
アスタロト「妾の封印がそう簡単に解けるはずもなかろう。第一、封印が解けたのならば妾にもそれが分かるはず」(第五塔界 辿るその先)

・男性。素の一人称は僕。年若い人間。

ルシール「先代の王候補が男だったのであれば、もう少し攻めても良かったんじゃない?」(第四塔界 幕間の物語 ルシエラ)
 だけど、僕にとって「これ」は彼女と同じ名前であってはならない。(ハーゲンティの幻影目録)
 見たことのない風貌だが、どうやら年若い人間のようだ。(基底心核 回想:「  」)

・彼にとっていくつも存在する世界は溢れている空想だった。

ナータン「塔が貫くのは、いくつもの世界。辿るかも知れなかった可能性を内包した世界だ。この概念はあいつから聞いたものだけどな。まるで物語のようだ、と笑っていたよ。元の世界では溢れている空想だと」(第四塔界 ナータンの言葉Ⅲ)

・ソロモンと同一世界出身。ソロモンの生まれ変わり。

アスタロト「……随分と聞き覚えのある話だと思っていた。滅びゆく世界から突如姿を消したソロモンという男――それはまさか、あの世界の……。テウルギア……お前はどこまで記録している? あいつの記録はあるのか……!?」(第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅰ)
テウルギア「その結果、私たちが見つけたもの。かの男が元いた世界に生き、全く同じ魂を持つ人間。均衡が崩れ、滅んだ世界」(第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅲ)
「私たちの世界こそが本流であり、唯一無二」(基底心核 稀代の魔導師)

・自らの世界のために殉じ、この世界の皆すらも救おうとした。(基底心核 回想:金剛)
・全てに絶望して地獄へ堕ちた。(第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅲ)
・地獄に堕ちた時、ソロモンと同じ神への憎しみを抱いていた。

「お前の「はじまり」も同じ憎しみを抱いていた。世界の滅びを止められず、私と同じ道を辿った」(基底心核 稀代の魔導師)

・他の候補者に比べ、力が抜きん出ていた。

 「同一なる者」の力は格別――他の有象無象など無に等しいものだ。同時に呼び寄せた他の11人は、飾りにすらならない。(エニグマ 六の石板 転生)

・候補者としても異質で、世界の本質を暴こうとした。

 テウルギア「魂が同じでも彼はソロモンではなかった。候補者としても異質で、この世界の本質を暴こうとした。その結果、彼は沈黙した。文字通り、物言わぬ石となって」(第十塔界 膨張し乱れる意思Ⅲ)

・実力はソロモン>あいつ

 稀代の魔導師とも呼ばれた、一人の人間。私が観測を始めてから現在までの間、彼を超える者は誰一人として現れなかった、特別な存在。(第十塔界 名もなき世界の記録Ⅱ)

・彼が魔王を召喚した時、獣型だった魔神は女性的な姿に変わった。ナータンに「趣味が広い」とからかわれていた。

 あいつが偶然呼び出せた、魔王の一柱を恐れたのもある。(修魔の塔 オーディールタートル目録)
 思えば魔神の姿が変わったのも、この頃からだ。獣のような姿だったものが、俺の世界で言う女性的な姿になった。『これはお前の趣味か?』とあいつをみんなで笑ったもんだ。魔神も、魔王も笑っていた。(修魔の塔 オーディールフラワー目録)
 自覚したくはなかったが、以前あいつに『趣味が広すぎる』と皮肉られたこともあって、やはり「そういうこと」なのか……と少々自己嫌悪に陥る。(マラクスの幻影【Awaken】目録)

・彼がつけていた指輪は本物。現在は主人公に受け継がれている。

 その者には、模倣品などではなく本物の指輪と、魔導書「レメゲトン」を与えた。(エニグマ 六の石板 転生)
ナータン「お前が「今つけている」指輪は、あいつの指輪だよ」(第四塔界 ナータンの言葉 Ⅱ)

・テウルギアは彼の記録で自身を上書きした。ティアがあいつと魂が似ていると言われていたのはこのため。

 幾千の時の中で、私が「学んだ」ものだ。そして、その完成形とも呼べるもの――ソロモンの魂を継ぎし者、終わらない回廊の始点。彼の者の記録で、私を上書きする。(エニグマ 闇晴れて)

<ここからは憶測>

ゴエティアクロス主人公=(どこかのルートで神に敗北した)あいつではないか?

・あいつはソロモンと同じ世界から堕ちてきた。ソロモンの生まれ変わり。
・ゴエティアクロス主人公も恐らくはソロモンの生まれ変わり。(顔も知らない堕天使と縁を結んでいる、主人公の気配が誰かと似ていると女神が気付いている、懐かしい記憶の中で自分ではない誰かの名前を呼ばれているなど)
・あいつも魔導師で、ソロモンと同じように神に挑み敗北したものと思われる。

クラウラ「私には神を信仰するような意思はないけど、圧倒的な力を前にふれ伏すしかない人間の気持ちが少しだけ分かった気がするの。……でも、ひれ伏さず戦った人間もいた。ソロモンと、そして――――「あなた」という存在を巡る螺旋回廊の始点。この世界の王になり、ソロモンに絶大な力を与えるはずだった人間」(基底心核 彼女の声)
「世界の滅びを止められず、私と同じ道を辿った」(基底心核 稀代の魔導師)

・あいつは男性。ゴエティアクロス主人公も中性主人公ではあるが、ライターは男性を想定していると見られる。(彼にリカバーをお願いします、チョコを殿方に渡すなんて、兄(主人公)と姉(エル)のように接する(この三点は修正済み)、彼の力を見てみたい)

<メタ視点も交えると>
・あいつ ≠ゴエティアクロス主人公の場合、あいつの設定が濃すぎる。
 ソロモンと同一世界出身と初めて明かされた際既にゴエティアクロスが展開されていたのもあり、ソロモンと同一世界で彼の生まれ変わりで同じように神に挑み敗北した年若い男がゴエティアクロスにおいて単なるモブとは考えにくい。

<時間軸>  
・テウルギアは「幾千の時の中」と手記に書いている。ソロモンが地獄に堕ちてからゴエティア本編開始まで五百年とは考えづらい。時間の流れが違うものだと思われる。
・ゴエティアクロスはゴエティアの過去だと言われていたが、正確には

これはかの魔導書に記されし魔神たちの過去を巡る物語(公式サイト)
これはあったかもしれない、なかったかもしれないかの魔導書に記載されし72柱が魔神となる前のとある世界の物語である(公式PV)
魔神がまだ「魔神」になる前……天使だった頃のとある世界の話(四コマ漫画)

過去を巡る=幻影化した魔神の過去を辿るサブストーリー。など、どうとでも取れる表現をしている。
ゴエティアクロスはループの話で、ゴエティアも無数に存在する世界の話。時系列が直接ゴエティアクロス→ゴエティアじゃなくてもおかしくないと個人的には思う。間違ってるかもしれないし今後明かされて覆されるかもしれないけど、現時点では私はあいつ=ゴエクロ主人公で語ってる時があります。

<ぶっちゃけ>
いくつかは後付けだと思ってますはい。第四塔界の時はあいつの設定固まってなかったんじゃないかなあ…。

ゴエティアクロス-忘却の奇譚―ベルゼブブ編―

気になったところとかをまとめました
考察と呼んでいいかも分からないなにか 

続きを読む

疑う理由もなく確定してそうなのは

・ベルフィゴールは神に汚された。
・ベルフィゴールは神を恨んでいない。
・ベルフィゴールとベルゼブブという二つの人格が一つの体に宿っている。
・ベルゼブブはベルフィゴールのことを肉体が存在する双子の妹だと思っている。
・ガブリエルはベルフィゴールとベルゼブブの両方を知っている。

疑問は

Q1.ベルフィゴールが神に汚されたショックで生み出した人格がベルゼブブなのか? それともベルフィゴールとベルゼブブは元々二人の人格だったのか? 
A1.現時点では両方の可能性がある。詳細は後述。

Q2.ガブリエルは何故ベルフィゴールが消えたと知っている?
A2.謎。ベルゼブブのこと確信をもって呼んでるみたいだし、肉体は同じでも二人の魂が違うから分かるとか? それならベルフィゴールが消えたっていうのも分かりそう。

Q3.ガブリエルはベルフィゴールとベルゼブブを区別しているのか?
A3.「二人でなによりも神に重きを置いていたのに……!」という台詞からして、区別していない。

Q4.神が執着しているのはベルフィゴール? ベルゼブブ?
A4.ガブリエルが二人を区別していないから、神も同じでは。始めはベルフィゴールを求め、今はベルゼブブを求めている(ように見える)が、本質的には一人の女性を愛している。

Q5.ベルフィゴールが消えたのは本人の意思? ベルゼブブが言う通り神が消滅させた?
A5.神はベルゼブブ=ベルフィゴールだとすれば、愛するベルフィゴールを消す理由がない。ので、ベルフィゴールの意志だと思う。神が消したって言ってるのはベルゼブブのみで、ガブリエルは何も答えていないから。

Q6.他の女神はベルフィゴールとベルゼブブの二つの人格を知っているのか?
A6.サマエル「あなたは天界にいた頃は聖母のようだった。すべてを愛し、すべての罪を許し、すべての寵愛を与えられた。なのになぜ、他者に等しく向けた優しさを溢れんばかりの愛をあなたは忘れてしまったの……?」と言っている。(ベルゼブブ 3-5-5)この特徴は完全にベルフィゴールのもの。他の女神は知らなかった感じがする。

Q7.ベルフィゴールが天界を去り、ベルゼブブは彼女を探して地上に降りた。でも肉体は同じなのだから、ベルゼブブが目覚めた時そこは既に地上だったはず。どうしてベルフィゴールを探して降りたと思った?
A7.辻褄があうように記憶の改竄してるんじゃないかなあ。地上でも何度も入れ替わってて、ベルゼブブが最後にいた場所と目覚めた場所が違うのも頻繁にありそうだけど今のところ不安がってる様子はなさそうだし。

★ベルフィゴールが神に汚されたショックで生み出した人格がベルゼブブのケース

 ベルフィゴールは神を恨んでいるようには見えなかった。→ベルフィゴールは神に汚された記憶をベルゼブブに引き渡し、辛い感情を忘れた。

 解離性同一性障害(二重人格、多重人格)は一人の人間の中に複数の独立した人格が潜んでいる病気。
 耐えがたいほどの苦痛を受けた際、「これは自分が受けている痛みではない」と身の危険が存在しないかのように切り離すことで自己を守る防衛本能です。
 原因は主に幼少期に受けたいじめ、人間関係のストレス、虐待(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト)、事件事故(殺害現場を目撃する、目の前で人が死ぬなど)
 性的被害者や戦争経験者のように大人になって経験したり、慢性的ではない外傷により解離が起きることもあります。この場合、実は過去に虐待されていたなどの経験が判明することがよくあるそうです。
 被害に遭いやすいのが女性なためか発症するのは女性が多い。

基本人格:出生時に持っていた人格。
主人格:その体を支配する時間がもっとも長い人格。基本人格と同一とは限らない。
交代人格:生み出された人格。

エル「確かに気配は女神ベルゼブブですが……」
ベルゼブブ?「女神……遥か遠い昔、そう呼んでくださる民もいましたが……今は熾天使として神に仕えている身です」

 この時、「女神」という単語にのみ反応している。ベルゼブブを双子の姉だと認識しているのなら、ベルゼブブのように「私はベルゼブブではないですよ」「ベルゼブブは双子の姉です」って答えそう。
 「ベルゼブブ……?」って少し考え込んでいるし、人格を切り離した影響でベルゼブブの存在がぼんやりしているのでは。

ベルフィゴール「本当は……心の奥底に眠ってしまいたい……誰もいない場所で眠たい……そう思っているのです」
ベルフィゴール「私が消えるその日まで……また会うかもしれませんね」

 基本人格は大人しく、自己主張が苦手な者が多い。人格を切り離すほどの辛い経験をしているため、基本人格が消滅している場合もある。ベルフィゴールは消えてしまいたかった。

ベルフィゴール「伝えてくださいますか。ごめんなさい、と……」

 あなた(ベルゼブブ)にすべてを押し付けてしまってごめんなさい。

 ベルフィゴールは昔は女神と呼ばれていた、神にこっそり教えてもらったと話している。ベルフィゴールという人格は昔から存在していたのが伺える。話の流れからして、ベルフィゴールがベルゼブブを生み出した説が強い。
 交代人格は基本人格を守るために何らかの役割を持って生まれてくる。ベルフィゴールが抱えたままでは生きられなかった「憎悪」を持ったのがベルゼブブ。

しかしその場合、ガブリエルと最近生まれたばかりのベルゼブブが旧知の仲っぽいのは何故か?
 →ガブリエルはベルフィゴールとベルゼブブを区別していない。ベルフィゴールと親しくしていたので、ベルゼブブも同じようなもんと思っててもおかしくなさそう。どっちもガブリエルを慕ってたみたいだし。

 もう一つ引っかかるのは基本人格は自分が解離していることも交代人格についても知らない場合がほとんどなこと。でもベルフィゴールは知ってるっぽい。

 最初の感想では基本人格ベルゼブブ 交代人格ベルフィゴールも考えてましたが、解離性同一性障害だとするなら逆かなと。

★元々二つの人格が一人の体に宿っていたケース

ガブリエル「でも、べルフィゴールの記憶が混濁して自分が分からなくなっているのよ」

 この言い方は元々二人の人格が存在しているようにも聞こえる。

ベルフィゴール「理不尽な恐怖に嘆く人々を放っても置けず……ガブリエルならば、そんなことはないのでしょうね」

 他の天使は神がやったことは正しい、人間のことなんて興味がない。という態度を取ったのに、ベルフィゴールは「理不尽な恐怖」と言った。神を恨んではいないが、他の天使のように信じてもいないのでは。「神への憎悪」だけを切り分けた結果だとしたら納得がいく。

ベルフィゴール「伝えてくださいますか。ごめんなさい、と……」

 あなたを一人にしてしまう、ごめんなさい。

 しかしその場合、ベルフィゴールから見たベルゼブブはどういう認識なのか気になる。双子の姉とは一言も言ってないんだよな。

<結論>

 ベルフィゴールが神に汚されたショックで生み出した人格がベルゼブブの解離性同一性障害か元々二人の人格が一人の体に宿っていてベルフィゴールが消えたのかは6:4くらいかな、が今の感想です。
 解離性同一障害ぽい気がするんですよねえ。でもゴエクロという物語を考えた時、二人の天使がいたという方がそれっぽい気もする。2-1でのベルゼブブ紹介で「まだ何も知らぬ無垢な天使だった頃」って書いてあるのも気になるし。
 今後も考えていきたいです。本編もかなり読み逃してそうなので。

<気になるガブリエルの発言>

ガブリエル「それで……ベルフィゴールは最近どうしてるの?」
ベルゼブブ「妾にも……わからぬ」
ガブリエル「そう……そもそもベルフィゴールは地上にいるのかしら?」
ベルゼブブ「それは確かだ。痕跡が残っている。村人に施した治癒術や薬草茶も……最近は姿を現していないが……」
ガブリエル「可哀そうだけど、真実を教えてあげるわ」
ガブリエル「その痕跡は……ぜーんぶあなたがつけたものよ」
ベルゼブブ「……何を言っている?」
ガブリエル「薬草や天魔除け、治癒……それらの術はあなたがベルフィゴールを求めるあまり――無意識のうちに行ったものなの。ベルフィゴールはもう、消えてしまったのよ」
ベルゼブブ「なぜそのような嘘を――」
ガブリエル「最近は誰も姿を見ていないのでしょう? 神に誓ってもいいわ。嘘はついていない。理解しがたいでしょうけど」

 「そう……そもそもベルフィゴールは地上にいるのかしら?」を、「そもそもベルフィゴールは始めから地上にいないのにあなたはいると思っているの?」 という質問だと取ってしまいすんごい混乱した。「全部」を地上での出来事全部だと思ってしまったせいもある。
 なら主人公たちが地上で出会って目の前で術を使ったベルフィゴールはなんだったの? 彼女の意思で行ったことだよね……?? って考え込みまくった。(※追記)が、
 「そもそもベルフィゴールは(まだ)地上にいるのかしら?」だったりしない?? 直前で最近の話だと切り出してるし。

 つまり
「ベルフィゴールはまだ地上にいるの?」
「それは確かだ。痕跡が残っている。最近は姿を見せないが……」
「姿を見せないならベルフィゴールはもう消えているわよ。消えてからの最近の痕跡はあなたがベルフィゴールを求めて自分でつけたものなの。薬草や天魔除け、治癒も全部ね」
 では???

(※追記)
 これ書き終わった後に人に読んでもらって気付いたんですけど、ガブリエルは区別してないのに地上で出会ったベルフィゴールを私は区別しちゃってたんですよね。ベルフィゴール単独で考えて、地上にいるベルフィゴールの意志でやったこと、それなのに「神に誓って嘘は言っていない」ガブリエルの言葉を信じるならベルフィゴールは地上にいなかったことになる。どうして? って混乱した。
 でもガブリエルは区別せずに喋っているから「その痕跡はあなたが全部つけたものよ」で何もおかしくない。だってベルフィゴールがやったこともガブリエルからしたらベルゼブブがやってることだし。むっずかし。
 

ガブリエル「ベルゼブブはベルフィゴールをどのように認識しているの?」

 ベルゼブブは「妹を見つけるまでは帰れぬのだ」とガブリエルに言っているから、ベルフィゴールを双子の妹だと思っていることは知っている。でも別の肉体を持った天使だと思ってることには気付いておらず、どうにも話が噛み合わないのでそのことを聞きたがっている?

ガブリエル「ベルゼブブは天界に戻りたいはずなの。でも、べルフィゴールの記憶が混濁して自分が分からなくなっているのよ」

 ベルフィゴールは神が原因で天界に戻りたがらないことを分かっているか、分かっていなくても原因は天界にあると思っている。
 ベルゼブブはベルフィゴールを探して地上に降りたのが原因で神を拒むようになったと思っている。だから地上と人間を消したい。
 性格が違うってことは受け入れてそうだから、この台詞も区別してるってほどでもないのかな。
 普通に考えてベルゼブブが神を許すはずはないんだけどね。そのへんは天使全員思い込みが激しいから……。

<ガブリエルが知っていること>
・同じ肉体にベルフィゴールとベルゼブブという人格が宿っている。
・ベルゼブブはベルフィゴールが双子の妹だと思っている。
・ベルフィゴールは消えた。

<ガブリエルが知らないこと>
・ベルゼブブはベルフィゴールが肉体を持っていると思っている。

<ガブリエルの思い込み>
・人間を消しさえすれば神から寵愛を受けていた頃に戻ると思っている。(そんなわけはない)

<人格は関係なしの伏線>

ベルゼブブ「ところで貴様、どこかで妾と会ったことがあるか?」
ベルゼブブ「似た気配を持つ者がいたような気がするが……」

 4女神全員がしているやり取り。「主人公と似た気配を持つ誰か」はほぼ間違いなくソロモンだと思われる。

ベルゼブブ「……前にもお前とこんな会話をしたか?」
ベルゼブブ「そうか……以前にも誰かとこうして、他愛もない話をしたような気がしてな」

 これ誰だろ? ベルフィゴールと主人公のやり取りを薄っすら覚えているのかと最初は思った。でも別ルートでの未来の主人公と会話した記憶が重なっているのかも。ソロモンも考えたけど、現時点でのベルゼブブはソロモンと親しい会話はしてなさそう。

ながい。
なんとか整理できたのは、友人とあーでもないこーでもないと話し合ったのが大きいです。ありがとう。
ガブリエルがベルフィゴールが消えたと気づいたのは何故? は友人が途中で気付いた疑問でした。あれっ何でだろう!!!? って言われて初めて考えてびっくりした。なんか全部知ってますよって態度だったからそういうものだと流してしまってました。肉体は残ってるんだし人格が消えたって分かるなら相応の理由があるはずですよね。神パワーで何でもアリの可能性もありますが。

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ゴエティアクロス-主人公の記憶喪失について

<主人公は記憶喪失>

・長らく眠り続けていたせいか記憶が曖昧になっている。戦闘や魔神の召喚にはいささか不安を感じていた(1-1-1)
・「やはり以前の記憶は戻っていなかったか」(ベルゼブブ4-4-5)
・「記憶があまり残っていないでしょうから」(マステマ外伝)
・記憶が戻らないせいもあり、思い出の場所もない(中級魔導師の短い一日)

<忘れている>

・幼少期の女神生誕祭(生誕を彩るは紅と白)
・孤児院で一緒に過ごした少女(マステマ外伝)
・契約の儀(ベルゼブブ4-4-5)
・ここに配属された頃の緊張や期待が懐かしく思えるのだろう。しかし、あなたにはその頃の記憶は朧気にしかない(桜の木の下で想いを綴る)
・慣れない任務に四苦八苦していた記憶は、今もまだ大半はぼんやりしている(桜の木の下で想いを綴る)

<覚えている>

・子供の頃のあなたは夜更かしが許されるその特別な祭りが始まるのを今か今かと待ちわびていたのを覚えている(闇の祭典に黎明の唄を)
・幼少期にクロウと決めた秘密の作戦、他にも秘密にしておきたい思い出がある(追懐に眠る試練の鍵)

<思い出した>

・協会に保護されたばかりの頃、師匠に洋服を買ってもらった(小さき手に慈愛の祝福を)
・魔導師になったばかりの全てが新鮮だった日々を少しだけ(桜の木の下で想いを綴る)
・幼少期に師匠に女神生誕祭でもらったプレゼント(粉雪舞う静夜に)

<伏線>

・あなたは頭の奥の方で針で突くような痛みが走るのを感じる。なんだろうか、なにかが思い出されるような、しかし、それを妨げるなにかがあるようなそんな引っかかりがある。(ベルゼブブ4-5-5)

幼少期の思い出は覚えてたり、覚えていなかったり。
特定の場面や何歳から何歳までの記憶を失っている、というわけではなさそう。
絶対に思い出せないというわけではないようなので、クロウと思い出話をしているうちに取り戻した記憶もあるかも。対価での記憶喪失なら一生忘れてそうな感じがするから、対価ではない?
でもソロモンの末裔だと知った時に何かに妨げられている。対価もしくは何者かの干渉で失った記憶と、死にかけた際に抜け落ちた記憶と二種類ある可能性も。