Nemo ante mortem beatus.
私に死はない。訪れるとすればあなたの事を忘れる時だ。
あなたは四度絶望する。私が背中を押しても、止めても、別のルートに導こうとしても、全てを貴方に任せても結末は変わらなかった。分岐する時点で既にあなたという魔導師は完成していて、優しく勇敢なあなたの本質が変化するわけではないのだから当然なのかもしれない。
私は見届ける事に疲れてしまった。無力な自分を悔やみながらあなたの亡骸を抱えるのは二度と繰り返したくはない。
でも、もう一度私の主様に出会える枝があるのなら。今度こそ生きていてほしいと願うのです。