女性主

「ナツくんとどんな話してたの? クロウが誰かと仲良くしてるの珍しいね」
「そうですか? 特別何かを話したわけでもないのですが」
「じゃあナツくんが凄いのかも。うーん、コツでも聞いてこようかな。任務逆にしておけばよかった」
「止めてください」
「それはどっちが?」
「両方です」
「うん、そっかあ、そっかあ。よかった」
「何がです?」
「大きい方がいいって言われたら魔導戦でクロウぼこぼこにしなきゃいけないなと思ってたの」
「言ってもいないことで物騒な想像しないでください」
「クロウも男だしなってリガルが」
「あなたはリガルと何を話しているのですか!」
「お姉さんって素晴らしいよねえって話? 楽しかったなあ、でも次はジャンケンで決めようよ。リガルだってクロウのこと気にかけてたんだから」
「……わかりました」

男性主

「お前が俺以外のヤツと仲良く話してんのも珍しいね」
「そうですか?」
「そうだよ。あーあ、クロウと任務逆にしときゃよかった」
「一応聞いておきますが何故です」
「女性二人に囲まれるクロウを見たかった」
「嫌がらせですか」
「そこで嫌がらせと受け取るのがお前の駄目なとこだと思うんだな。いやあ目の保養だった、明日からも頑張れる」
「鼻の下が伸びていますよ……あなたという人は」
「伸びなきゃ男じゃないね。むしろ俺はお前が心配になるぞ」
「放っておいてください」
「リガルと盛り上がって楽しかったのに。やっぱ逆にしときゃよかったわ、つーかいらねえ気回すな。次回はちゃんとジャンケンな」
「……わかりました」

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