備忘録。ネタバレもするよ。

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ゴエティアクロス
「私気づいちゃったことがあるんだ」
「なんだよ」
「男って別にクロウだけじゃないんだよね」
「今更かよ!!!?」
「んーわかってたつもりではいたんだけどね。告白されて、その人と一緒に生きていく未来を考えてみたらクロウが隣にいなくても生きていけるのかなって。ただ幸せでいてくれたらいい」
「は?」
「クロウが幸せになれない女は許さない」
「おい待て、告白されたって誰が?!」
「? 私が」
「誰に!」
「イゼル隊の人に」
「あーー……あいつか……いい奴だけどさ……お前はそれでいいのかよ」
「断ったよ。でも自分の可能性を狭めることはないのかもって」
「……お前にはクロウじゃなきゃだめなんだって、わかってるだろ」
「でもクロウはそうじゃないから」
「あいつは世界で一番お前が大事なのに」
「知ってる。私もクロウが世界で一番大事だよ」
「じゃあ何でだよ……」
「私が欲張っちゃったんだよ。今のままじゃ嫌なの」
「めっっっんどくせ…………」
「そうだね、めんどくさいね。いっそ私がクロウと同じ男なら一緒に生きられたのにな」
#SS
ゴエティアクロス
「あの子を泣かせたと聞きましたが」
「はあ?」
「酒場で見た人がいると」
「泣かせてねえよ! つーかあいつは俺の言葉くらいじゃ泣かねえだろ!」
「それはそうでしょうがあれで繊細なところがありますから」
「オイ、それはそうでしょうが必要だったか!? 気になるなら本人に直接聞けばいいじゃねーか」
「答えてくれないんですよ」
「そりゃお前には言いたくないんじゃね」
「リガルにならいいんですか?」
「知るかよ! あーお前らめんどくせえ!!!」
#SS
ゴエティアクロス

「クロウの奴また振られたんだって?」
「みたい。いい人なのに何でだろうね」
「理由なんてはっきりしてんじゃねぇか。あいつがお前の優先順位下げねえからだろ」
「本人わかってないんだよね」
「俺はてっきりお前とさっさと結婚でもするんだと思ってた」
「クロウにとってはそういう感情じゃなかった、ってことだよ。勘違いしてなくてよかった」
「してたらお前が泣くからな」
「泣かないよ」
「お前にとってはの話をしないくせしてよく言うぜ」
「……リガルのそういうところちょっとやだなあ」
「俺を呼び出したお前が悪い。あ~~~お前らめんどくせっ」
#SS

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